花のち晴れ❤️🌸🌸#1

私立英徳学園って知ってる？日本中から、集まった超お金持ちの子供達が、通う学校、

登下校の時間には、校門前に、送り迎えの黒塗りの、車が、運転手つきでずらり「今度の休みは海外の別荘で過ごすの」なんて話ながら、生徒達は、高級ブランドのバッグを見せあう。

そこは、まるで別世界。まさにセレブ。雲の上。

そう二年前まではね。

その頃、この学校には、《F4》「花の四人組」と呼ばれた男子達が居たの。それぞれのタイプが、違う美形。そしてものすっごい名家の息子。一言で、言うとカリスマ？学園の支配者？見たいな。彼らこそ、名門・英徳学園の象徴❗だったんだよね。

でも、もうそれも昔の話。

彼らが、卒業すると同時に、入学希望者は、ガックリと減ってしまったの。在校生の中からも、わざわざ、編入試験を、受けて転校していく子も、出て来た。それは、仕方ないのかもしれないけれど、でも、そんなの許せないって、生徒も、居るわけで、

そして、結成されたのが、ーーーー《コレクト５》

昔の《F４》と、同じく、全員スッゴい名家の子女、そして、美形の５人組。《コレクト》って言うのは、《正す人》って、言う意味。

5人だけに許されたブラックジャケットを、身に付け、彼らは、今日も、学園を《正す》ために歩き回ってるーー………。

江戸川音は、隠れ庶民

リムジンのフカフカの後頭部座席で、麻美が、差し出したのは、《コレクト5》のリーダー、神楽木晴の写真だった📷

目の前に📷写真をつき出されて、江戸川音はちょっと困ってしまう。

二人は、凄い勢いで、《コレクト5》が、いかに素晴らしいかを、話し出す。

4人の男子ーーー神楽木晴、平海斗、栄美杉丸、成宮一茶と、紅一点の真矢愛莉。

彼らは、全員、日本トップクラスのお金持ちの子供達。皆の憧れ

「庶民狩り」って、言うのは、そのものずばり、《コレクト5》のメンバーが、隠れ庶民を探し出すこと。親からの寄付金が、止まっている生徒を調べあげ、クラスに押し掛けて、皆の見ている前で、退学届けを書かせるという、恐ろしいお仕置き。

音は、だんだん寒気がしてきた。

大きな声を出すと、 リムジンの運転手さんは、静かに車を停めてくれた。高級住宅街の広い道路は、人通りも、少ない。

そして、辺りをキョロキョロ(・д・ = ・д・)。人影が、居ないのを確認すると、全力ダッシュ‼️

そう、この高級住宅街に音の家が、あったのは、ちょっと前までの話。今は、ーーーこのずっと先にある、小さなアパートに住んでいる、音の父は、化粧品メーカーの社長だったけど、二年前に倒産してしまった。

本当なら、ものスゴくお金のかかる英徳学園なんか、やめて、公立の高校に、転校した方がいいに決まってる。

だけどーーーそれは、出来ない。音にはちょっと…………事情があるから、

だから。誰にも、知られてはいけない。自分がもう、ドのつく庶民であることを。もし、知られたりしたら、間違いなく《コレクト5》の、「庶民狩り」に、あってしまうから‼️

ということで、音は、コンビニで、バイトをしている。

コンビニ指定の荷物受け取り票

レジの後ろに積んである、小林さん宛の商品を探す。

相変わらずキョドりながら手を伸ばした男と、正面から、目が合う。

血の気が、引いて倒れそうな音を見てーーーなぜか、神楽木晴も、真っ青になっている。

商品を押し出すと、晴は、ものスゴい勢いで、それを、抱え込んだ。片方の箱が床に転がり落ちたけど、ほったらかしで、そのまま店を飛び出していく。

はい！今回は、ここまででーす‼️見てくれてありがとうございました❗

ＴＶとは、異なる部分が、あります‼️お許しください‼️

次回も、見てくださいね🎵

それでは、