凌空くんが持っていた写真が
何故か忘れられない
麗奈
お母さぁん
お母さん
なに?
麗奈
私のアルバムどこにある?
お母さん
なんで?
麗奈
いいじゃん
凌空くんの写真
もしかしたら私かもしれない
そんな奇跡が起きて欲しい
数々の思い出
めくる度に
成長していく私
麗奈
あ…
麗奈
海斗
お母さん
あぁ、海斗くん
お母さん
同じクラスだよね?
お母さん
元気にしてる?
麗奈
うん
麗奈
委員会同じだよ
お母さん
そうなのね
海斗は
小さい頃からの幼なじみで
いつも私を守ってくれた
怖い時
寂しい時
海斗
俺が守るから
いつもそう言ってくれた
麗奈
ない…よね
そりゃそうだ
そんなの分かってた
ただ
少しでも
凌空くんに近づきたくて
桜
麗奈おはよ
麗奈
おはよ
桜
そういえば
桜
凌空と委員会同じらしいじゃん
麗奈
うん
桜
どうしたの?
桜
元気ないじゃん
麗奈
あ…なんでもないよ
なぜか あの写真が頭から離れない
凌空
あのー
凌空
保健委員会います?
麗奈
…え?
桜
行ってきな!!
女子の周りに驚喜が起きる
こんな私がいっていいのか
周りからの視線が怖い
海斗
麗奈行かねぇの?
麗奈
あっ…行くよ
海斗
…ふーん
凌空
あ、麗奈
凌空
これ委員長から
麗奈
っ…!!
麗奈
あ…ありがとう
海斗
……
凌空
じゃあね
一瞬だったけど話せて嬉しかった
海斗
麗奈緊張しすぎ
麗奈
なっ…!!
麗奈
しょうがないじゃん
海斗
なんだよそれ
桜
あれ?
桜
麗奈って
桜
海斗とそんなに仲良かったんだ
麗奈
あ、うん
麗奈
幼なじみだよ一応
海斗
なんだよ“一応”って
麗奈
うるさいなぁ…
麗奈
じゃあね
桜
バイバイ
いつもこの道で別れる
一人きりの道
海斗
おい
麗奈
…海斗
海斗
そういえばお前こっちだったな
麗奈
そうですよ
海斗
てかさ…
麗奈
ん?
海斗
俺さ…お前の
海斗
やっぱなんでもねぇ
麗奈
何それ
海斗
相変わらず鈍感だな
麗奈
はぁ…?
海斗
………
海斗
お前凌空のこと好きなの?
麗奈
っ…!!
麗奈
なんで急に…
海斗
いや気になったから
麗奈
ん~…
麗奈
好き…だよ?
海斗
…っ//
海斗
そ…うなんだ
麗奈
ん?
こんな海斗
初めて見た







