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桃色が居なくなって3日が過ぎた
友の姿はまだ見つからなかった
黄色は空を仰いで 仰向けに寝転がっていた
桃色は黄色を見下ろした
手には桃色の写真が握られている
黄色は仰向けになったまま表情を変えなかった
ロボロ
瞳には何も映っていない
ロボロ
シャオロン
ロボロ
シャオロン
見えていないはずの瞳は 桃色のいる方向を見つめている
ロボロ
返事は、無かった
昨日から、動いていない
マブダチに会いたい気持ちが、こびりついて離れない
ふと、手には桃色の写真が握られている
シャオロン
帰ってこぉへんのかなぁ、あいつ
シャオロン
シャオロン
シャオロン
黄色が名前を呼ぶのは
桃色を忘れないように。
仰向けになっているのは
溢れそうな涙を零さないように。
ロボロ
ロボロ
桃色も聞こえないその声で 友の名を呼ぶ
呼ばれる度に聞こえるんじゃないか、って思ったりもして。
ロボロ
いつもよりも、ずっと近くに桃色はいる。
でも、心はずっと遠くだった
触れられないその手を握る
桃色の声は届かない。