『私』
(明日の準備しないといけないな)
『私』
(ていうか、どこへ行くんだろう)
『私』
(思い出の地って言ってたな)
『私』
(ちょうどいいな)
『シロ』
クロさん!
お仕事お疲れ様🙌
ところで、明日の事なんだけど覚えているよね❓❓
お仕事お疲れ様🙌
ところで、明日の事なんだけど覚えているよね❓❓
『私』
どうしてそんなに絵文字を使ってるの?
『シロ』
別に良くない?
『私』
そりゃそうだけど
『シロ』
明日の事ちゃんと覚えてる?
『私』
うん、覚えてるよ
『私』
『私』も今、明日の事で聞きたい事があったんだ
『シロ』
本当に?
『シロ』
やっぱり俺たちって心が通じあってるのかな
『私』
心が通じあってる可能性はゼロに近いと思うよ
『シロ』
そうだね
きっと、今頃『君』は 1人、病室でいつもみたいに 笑ってるんだろうな
『シロ』
で、クロさんは何が聞きたいの?
『私』
明日どこに行くつもりなの?
『シロ』
今日言ったじゃん!
『シロ』
俺の思い出の地だって!
『私』
その『君』の思い出の地っていうのはどこなの?
『シロ』
まぁそれは明日のお楽しみで!
『シロ』
それよりも、俺も質問があるんだ!
『私』
なに?
『シロ』
質問っていうか、確認かな
『私』
うん、なに?
『シロ』
クロさん、
『シロ』
明日、絶対に来てくれるよね?
『私』
『私』はそんなに酷い人間だと思われてたの?
『シロ』
ううん、違うよ
『シロ』
ただ、ちょっと、
『シロ』
不安になっただけ
『私』
もちろん、ちゃんと行くよ
『シロ』
よかった!
『シロ』
じゃあまた明日ね!
『私』
うん
『私』
.....
ちゃんと行くに決まってる
『私』
(寝坊したら、怒られるかな?)
もうー!クロさん!! 寝坊とかありえないんだけど!
罰として、今日1日 俺を楽しませなさい!
とか言うんだろうな
『私』
ふふっ
『私』
(早く寝よ)
『私』は集合時間である 6時の10分前に病院前に ついた
『私』
(今日は暑いな)
季節はすっかり夏だ
タッタッタ
『シロ』
クロさーん!!
『私』
あ、やっと来た
『シロ』
ごめん、結構待った?
『私』
うん、10分くらい
『シロ』
.....
『私』
...なに?
『シロ』
そこは、ううん、今来たとこ。って言わないとー!
『私』
そういう期待を『私』にしない方がいいよ
『シロ』
うん、今、身をもって知ったよ
『君』は大荷物だった
『私』
そんなに荷物を持って行くの?
『シロ』
もちろん!
『シロ』
クロさんこそ、それだけ?
『私』
普通に携帯と財布とハンカチとかだよ
『シロ』
着替えは?
『私』
...着替え?
『シロ』
ま、いっか
『シロ』
向こうで買おうよ!
『シロ』
財布持ってるよね!
『私』
う、うん
『私』
(向こう...?買う...?)
『シロ』
はい!ここに向かってね!
そう言いながら『君』は自分の 携帯を『私』に差し出した
『私』
...ここって.....
『シロ』
いいからいいから!
『シロ』
出発進行ー!!
『私』と『君』は車に乗って 『君』の言う、思い出の地を目指した
『シロ』
フンフーン
『君』は鼻歌を歌いながら 上機嫌で窓の外を眺めている
『シロ』
フンフフーン
『シロ』
いっちにー、ピース
『シロ』
フフーン
『君』は自作のダンスの時の歌を歌っている
車に乗って2時間くらい 経っただろうか
『私』
ねぇ、
『シロ』
フフーンフー...ん?
『私』
まだ目的地は先みたいだけど、
『私』
こんなに遠くまで来て、今日中に帰れるの?
『シロ』
何言ってるの?
『私』
え?
『シロ』
今日中に帰れないに決まってるじゃん
『私』
.....
『シロ』
泊まりだよ?
『シロ』
今日
.........
『私』
は?