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私は幼なじみのマネージャー

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私は幼なじみのマネージャー

第1話 - 私は幼なじみのマネージャー

49

2021年04月05日

#青春恋愛

いちご🍓🍼💭💕

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ある朝の登校中

私、高校2年生の牧野冬美は、校門のところで、少し前を歩く自慢の幼なじみの花沢サクラを見つけた

冬美

おはよう、サクラ

サクラ

あ、おはよ〜

サクラ

しばらく駅のホームで待ってたんだけどさ、ごめんね、電車来たから乗っちゃったんだ

冬美

ううん。私、今日少し遅くなっちゃって

サクラ

ひょっとして寝ぐせが酷かった？

冬美

えー、なんで分かるの？？

冬美

(今朝起きたら髪の毛が凄いことになってて……)

冬美

(ポニーテールにして一つに結い上げるだけなのに、悪戦苦闘)

サクラ

だって冬美、昔から梅雨が近づいてくると髪がうねうねになるじゃない？

冬美

うん……。梅雨が始まったらもっと大変！

サクラ

もしかしたらそうかな、と思って、ゆっくり歩いてた

冬美

ありがとう、サクラ。

冬美

でもまた遅くなった時は先に行っていいからね？

サクラ

んー、でも冬美がいないとつまらないしさ〜

美人のサクラはこの学校のマドンナ的存在

冬美

(色が真っ白で、目もパッチリ)

冬美

(さらに鼻筋がすっと通っていて、歩く度に肩までの髪がサラサラと揺れて…)

隣を歩く私も、サクラの横顔を見ているとうっとりしてしまう

私は……ごくごく平凡の女子高生

冬美

(特徴はちょっと切れ長の目、かな)

伸びっぱなしの長い髪の毛を毎日ポニーテールにして登校している

サクラ

冬美は髪の毛がキレイでいいなぁ

冬美

(って、優しいサクラは褒めてくれるけど、今日みたいに寝ぐせが酷い時あるし……)

モブ1

うわ、花沢さんだ！

モブ1

マジ、キレイだよなぁ

モブ2

朝から会えるなんて、今日は運がいいかも！！

冬美

(サクラと歩いてるといつもこう)

冬美

(街を歩いてる時だって、自然と視線が集まってくる)

冬美

そういえば、文化祭のミスコン、出るんでしょ？

サクラ

うん……クラスの子に頼まれて、仕方なくだけどね

冬美

楽しみだなぁ。頑張ってね！

サクラ

じゃあ、冬美のためにも頑張ろうかな

冬美

(自分がキレイなのに鼻にかけてないところ、昔から変わらないなぁ)

冬美

(私と一緒にいる時は、しょっちゅう変顔とかで笑わせてくれるし)

ハル

オス

冬美

あ、おはよう

振り返ると、もう1人の幼なじみハルが、男の人にしてはキレイな顔を思いっきり崩して大きなあくびをしていた

サクラ

ちょっとハル！ゆうべ、ずっと音楽かけてたでしょ。うるさくて眠れなかったんだけど！

この二人、実は双子の姉弟

昔から可愛い顔をしていたハルは、サクラと同じように、いつも学校のアイドルだった

高校生になってから急にぐんと背が伸びて、可愛い顔は、中性的でキレイ系になって更に女の子から大人気

ハル

はいはい

サクラ

……はいはい？

サクラ

何、お姉ちゃんに対してその態度。

サクラ

ちょっと冬美からもなんか言ってよー！

冬美

(怒ってる顔も可愛いな〜)

冬美

えー、私は……

サクラ

コイツ、ほんとにうるさいんだから！