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冷たくて透明な水の中に、広がる赤い液体
自由に広がる姿は、理想とする姿
『僕もこんなふうに舞いたいな』
そんな夢を想像しながら、瞼を閉じた
閉ざされた視界に浮かぶのは、2人と一緒にいた過去
普段は僕を前に立たせてくれて
挫けそうになったら、手を差し伸べて助けてくれる
僕はそんな2人に甘えてる
きっと苦労も困難も、感じたはず
だから、2人の元を離れる選択をした。
悲しませたくないけど
泣いてる姿を見たくないけど
「どうして助けられなかったんだろう」 と、責めるところを見たくないけど
目を開けるつもりは、もう無い。
僕が居なくなっても、2人は笑顔でいてね。
ふと聞こえてくる、慌ただしく走る音
そしてドアを雑に開けて、此方へ来る
wki
wki
やっぱり、来てくれたね
本当は分かってたんだ
『絶対wkiは来てくれる』って
何度もこうした事をしてるから
実は今日が初めてじゃなくて
wkiが駆け付けてくれると信じて、 試すような事をする
勿論、何かしら伝えてから。
飽きられちゃうかな?
wkiの焦る顔を見ながら、そんなことを思った。
wki
包帯を巻き終えると、wkiが聞いてきた
怒ってもない、静かな声。
そんな彼につられて、 僕自身も静かな声で答えてしまった
omr
wki
wki
wki
omr
wki
wki
wki
omr
ただ、静かに
wkiの質問に、応えた。
応えれば、唇を噛み締めて
泣かないよう、堪えていた。
視線を逸らして、 溢れる感情を抑えているのを見ると
心のどこかで、軋むような痛みがした
wki
wki
表情が苦悩から落胆へ変わる
僕よりも辛そうにしてるwki
どうして、僕は“辛い”って思えないの
どうして、僕は“苦しい”って思えないの
どうして、どうして
この疑問を聞いてみたいけど
その答えは僕しか知らない
そんな現実に、嫌気が差す
このまま眠ってしまえば
誰も傷つけずに済むかも。
なんて呑気に考えてると、 wkiがこちらを真剣な目で捉えた
wki
wki
wki
omr
omr
wkiの配慮が嬉しくて、
僕は微笑んだ
それが不安を煽ったのか
wkiは浮かない顔を見せた。