さゆ
あーちゃんっ♪
さゆ
あーちゃんっ♪
亜貴
さゆ、いい加減『ちゃん』付は……
さゆ
んむぅ〜……私と一緒に死ぬまであーちゃんっ♪
さゆ
あーちゃんは私の事さーくんって言うの、だ!
亜貴
……はいはい。
亜貴
さーくん
さゆ
あーちゃんっ
一日が3分の1で終わるとしたら、俺はその3分の2をこの女に貢いでるんだろうな。
何を貢いでるって?……聞いてなくても答えよう。
人生の時間だよ(キラッドキッキュン
まあ、俺もこの女が懐いてくれるのは好都合。
俺が死ぬ時はこの女を殺してから死ぬ。
壮大かつ膨大な面白い事件になりそうな予感だろ?
……ね?面白いよね?さーくんっ?
さゆ
あーちゃんっあーちゃんっ
ソファの上に横たわり枕の代理を務めている俺の名はあーちゃん。
枕の代理も悪くないな……嘘だけど。
亜貴
なぁーに?さーくんっ
バカップルを演じる。 自称枕の代理(のあーちゃん)
さゆ
好きぃ〜!
亜貴
俺も好きだよぉ〜
嘘だけど。
さゆ
ねぇあーちゃんっ?
亜貴
なぁーにさーくんっ
さゆ
××してる?
亜貴
……っは?
この女は確かに「××してる?」と聞いたよな? 夢であってくれ……。
枕の代理の中心で胃液が上がる。
さゆ
あーちゃん?
亜貴
……そんなことより、さーくんは俺のどこを好きなの?
何とか話を逸らす。 胃液が下がる。
さゆ
きぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!
さゆ
あーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっあーちゃんっ
奇声を発し俺の名前を繰り返す。
頭皮を掻きむしり、伸びた爪に血がつく。
亜貴
さーくん
亜貴
××してる。
枕の代理の中心で胃液が上がる。 殺意を抑えつつ、胃液を殺す。
胃液に勝ったぞ〜わー、そんな声を漏らさぬように臓器と喜びを分かち合う。
さゆ
んへへぇ〜
さゆ
あーきゅんぅ♪
さゆ
ずぅと一緒だよ?
亜貴
もちろん。
亜貴
死んでもずっと一緒だよ。
嘘だけど。