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22:10 ララのアパートの駐車場に着いた蓮は スマホを手に取る。

蓮の心の声

着いたよ、と。

蓮の心の声

大丈夫かなララ…。

ガチャ

ララ

蓮、おつかれ。

目黒蓮

おつかれ。

ララ

なんか…ありがとわざわざ。すごいねこの車…。

目黒蓮

うん。大丈夫。まーね!いーだろ!

目黒蓮

じゃあいくか!

ララ

うん…。

蓮はララを隣に乗せ、車を走らせる。 ララの目は赤く、腫れていた。

ララ

ぐすっ…。ぐすっ…。

蓮の心の声

ララ…。そんな泣くなよ…。

目黒蓮

で?何があったの。

目黒蓮

楽しかったんじゃないの?

ララ

ぐすっ…。楽しかったけど。

ララ

でもやっぱり康二は好きな人、いるんだよ。

ララ

なんで…?あたしずっと好きなのに…っ。泣

ララ

こんなに好きなのに…。でもあたしだけ。結局ずっと片思いなの。

目黒蓮

でもさそれ前から分かってたことでしょ。

ララ

そうだけど。でも分かってても好きなものは好きなのっ…。ぐすっ。

目黒蓮

辛くないの?片思い。

ララ

辛いよ?でも一緒にいられるならいい。

目黒蓮

康二の好きな人って誰なんだろ。

ララ

さあ…。聞いてもはぐらかされるから分かんない。いいなあ、その人っ…。泣

ララ

でもいい。一緒にいる時間はすっごい幸せだし、今はそれで。幸せだもん。泣

目黒蓮

だけどそれで傷ついてるのララじゃん。

ララ

うん。でも、傷ついても、いいのっ…。

ララ

だって康二が大好きだから。ぐすっ…。うっ…。ううぅ。泣

目黒蓮

そっ…か…。

蓮の心の声

俺は…。俺は傷つくララを正直これ以上見たくない。

蓮の心の声

でも、どうしてあげることもできない。

蓮の心の声

俺の気持ちを伝えることも。

蓮の心の声

抱きしめることも…できない。

蓮の心の声

ああー。俺だって辛いよ。俺だって泣きたくなる。

蓮の心の声

でも叶わない恋をする気持ちは一緒だ。

蓮の心の声

だから俺が分かってあげないと。

蓮の心の声

自分の気持ちを…押し殺してでも…。

目黒蓮

わかったよ。まあララがいいなら俺はこれ以上何も言わない。

目黒蓮

でもさ、愚痴ならたまには聞くから。

目黒蓮

側にいてやるからさ。いつでも頼れば?

目黒蓮

今だって隣にいるし。落ち着くでしょ、俺の横。笑

ララ

蓮…。

ララ

うん。ありがと。ごめんねいつも。ぐすっ。泣

ララ

すごい落ち着く。蓮の隣。

目黒蓮

だろ。笑

目黒蓮

今日さ、少し遠くまで行ってみよ。明日休みっしょ?

ララ

え、でも蓮明日仕事でしょ?

目黒蓮

いや、なんかたまたま休みになった。

ララ

え、そうなの?

目黒蓮

うん!ラッキー。笑

蓮の心の声

本当は旅行で何かあったら悪いと思ってあらかじめ取ってましたー。笑

蓮の心の声

ま、言わないけど。

ララ

そっか…。

目黒蓮

うん。

目黒蓮

だからさ、明日のことは気にしなくていいし。

目黒蓮

ララ、夜1人だとすぐ病むじゃん。笑

ララ

…。うるさい。

目黒蓮

だから元気になるまで俺が一緒にいるからさ。

目黒蓮

だから、あと泣くなって。

ララ

…。

目黒蓮

昔言ってたじゃん。俺がいじめられて泣いてた時。

ララ

え…?

目黒蓮

あたしは、笑ってる蓮が好きだよ、って。

ララ

あ、言った…かも?

目黒蓮

え、覚えてないの?笑

蓮の心の声

えー。俺めっちゃ覚えてるし今も忘れられないんですけど。笑

ララ

あんま覚えてない…。笑

目黒蓮

あ、そう。笑

目黒蓮

ま、いいやそれは。笑

目黒蓮

で!俺だって、ララには笑っててほしいと思ってるけど?

目黒蓮

ほんと、笑っててほしいよ。

ララ

蓮…。

目黒蓮

だってララは笑ってるほうがさ

目黒蓮

面白いじゃん?顔。笑

ララ

ねえ!

ララ

ちょっと蓮ひどい!笑

ララ

やだもー可愛いって言ってよ!笑

ララ

あははっ。笑

蓮の心の声

あ、笑った…!

目黒蓮

っは!笑 はは。やっぱ、おもろ。

ララ

もー!おもろくないから!

ララ

笑ったら可愛いから!あたし!笑

蓮の心の声

いやほんと可愛いって…。えぐいって…。

蓮の心の声

あー今すぐ抱きしめたい本当は…。

蓮の心の声

ララ可愛いなあぁってあたまくしゃくしゃにしてやりたい…。

蓮の心の声

我慢、我慢…。

目黒蓮

はいはい。可愛い可愛い。笑

ララ

はー?雑。笑

目黒蓮

ま、笑ったし涙も止まったからいいんじゃん?

ララ

あ…。ほんとだ。

目黒蓮

だろ?ちょっとは元気、出た?

ララ

うん。ありがとね、蓮!

ララ

あー

ララ

蓮といるとやっぱ楽しいなー!

ララ

康二とは、違う楽しさっていうかさ、何かやっぱ、落ち着く!

ララ

本当にいい弟もった!

蓮の心の声

ズキッ

目黒蓮

あぁ。弟ね。

ララ

え?弟でしょ。笑

目黒蓮

ああうん、弟。

ララ

何当たり前のこと言ってんの?笑

目黒蓮

いや、何でもないよ。ただ言っただけー。

目黒蓮

ま、あれだな!

目黒蓮

片思いって辛いよな!わかるわかる!

ララ

え?蓮も片思いしたことあるの?

ララ

もしかして今…好きな子いるの?

蓮の心の声

うん。いるよ。目の前に。

目黒蓮

さあ?どうだろ?

ララ

えー!何で!教えてよ!

ララ

気になるじゃん!

蓮の心の声

本当は教えたいよ俺だって。

目黒蓮

ひみつー!

目黒蓮

ララになんか絶対教えねー!

蓮の心の声

教えれたらどんなにいいことやら。

ララ

はあー?うざ。笑

目黒蓮

ま、それはもう置いといて、

目黒蓮

ちょっと、あの山見えるら辺まで行ってみない?

ララ

え?遠くない?

目黒蓮

いーの。今日は遠くまで行くのー。

目黒蓮

明日休みだから!

ララ

わかった!いいよ!蓮がいいなら!

目黒蓮

よっしゃ!んじゃとばそーっと!

ララ

え!危ないよ!買ったばっかなんでしょこの高そーなランクル!

ララ

しかも黒のかっこいいやつにしてさー。ずる!

ララ

左ハンドルだしさ、安全運転してよね!あたしも乗ってんだから!

目黒蓮

大丈夫だって!

目黒蓮

うるさいわー。相変わらず。笑

ララ

うるさいって何!笑 あ、てかナンバー何にしたの?さっき見てなかった!

目黒蓮

0216。

ララ

え、自分の誕生日?ふふ。蓮っぽいね。笑

ララ

あ、そっか来月誕生日…?28だっけ?

目黒蓮

そー。

ララ

そっか28か…てことはもうあれから20年かあ。

ララ

早いねー。大人になったね、蓮。

目黒蓮

そりゃあね。

蓮の心の声

その20年俺はずっとララだけを想ってきたんですけど。

ララ

なんか、エモいなー。

ララ

あんなに弱虫だったのにさ!

ララ

今こんな生意気になっちゃってさ!

ララ

ほんと、誰に似たんだか!

目黒蓮

え?生意気な人うちに1人しかいなくね?

ララ

は?あたしー?

目黒蓮

だろ。笑

ララ

あたし生意気じゃないんですけど!おしとやかなんですけど!

目黒蓮

どこがだよ。笑

目黒蓮

どっからどーみても生意気。笑

蓮の心の声

ま、でもそーゆーとこもララの良さなんだけど。

蓮の心の声

ほんと愛おしいなあ…。

ララ

あーあ!もーいーし!

ララ

でも、そっか、あたしに似たんだ?笑

目黒蓮

ララ

蓮、あたしの真似ばっかしてたもんねー!あたしみたいになりたくて!

目黒蓮

は?してねーよ!笑 別に!笑

ララ

してましたー!

目黒蓮

してない!

ララ

ふーん、あっそ!

目黒蓮

なんだよ。笑

ララ

なんでもなーい。

目黒蓮

目黒蓮

怒った?笑

ララ

怒ってない。

蓮の心の声

あーふてくされてる。笑

蓮の心の声

可愛いなーほんと。

ララ

むぅ…。

蓮の心の声

ほっぺぷくってなってる。

目黒蓮

ララ。

ララ

…。

目黒蓮

ラーラ。

ララ

…。

目黒蓮

ララさーん。

ララ

ごめんなさいは?

目黒蓮

ごめんて。笑

ララ

もー!

ララ

いいよっ

ララ

ゆるす!

ララ

笑笑

目黒蓮

っはは!笑

目黒蓮

なんだよ。笑

ララ

なによ。笑

目黒蓮

ほんと、ララっておもしろ。笑

目黒蓮

よし、とばそ!

ララ

ちょっと!やだ!こわい!

ララ

だめ!安全運転して!!

目黒蓮

大丈夫だって!

ララ

はいは!?

目黒蓮

笑笑 はいはい。

ララ

はい、よくできました。笑

目黒蓮

笑笑

ララ

笑笑

蓮の心の声

俺らはいつもこんな調子で会話をしている。

蓮の心の声

すぐ怒るけど、その分笑ってくれる。

蓮の心の声

そんな所が、可愛い。

蓮の心の声

もう色々考えんのやめて本当に誰もいない、俺らしかいない所まで連れて行きたい。

蓮の心の声

本当にララが好きだ…。

蓮の心の声

でもこの想いは隠さないといけないんだ…。

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