○○
(毎朝ここを通る度に)
○○
(ブツブツ独り言を言ってる男を見かける)
男の近くの壁に寄りかかり
内容を盗み聞きした☆
能力者
……
目の前を女性が通る
すると男は
能力者
『豚』
と、呟いた
○○
(うわ。悪口かよ)
次にビジネスマンが通る
ビジネスマン
……
能力者
『人』
○○
(あー、まさに普通の人って感じだな)
別の日にまた盗み聞きをする
やつれた男が通る
やつれたオトコ
……
能力者
『牛』
○○
(牛?)
○○
(どちらかと言うと痩せた鳥じゃね?)
次に肥満の男が通る
肥満の男
ドシンドシン
能力者
『野菜』
○○
(野菜?)
○○
(豚の間違いだろ(○○はこんな事あまり言いません))
○○
(いや、もしかしたら次に生まれ変わる生き物)
○○
(すなわち転生を言い当ててるのか!?)
その後、何度も観察するうちに
確信へと変わった
ある日思い切って、男に
○○
その脳力を身につけさせてくだせぇ
と懇願(こんがん)した
すると男は私を見つめ
私の頭に手をかざした
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
それから男は居なくなった
○○
(仙人だったのだろうか?)
○○
(はたまた神か?)
何にせよ。私は能力を手に入れた
それは期待するものと違っていた
単に
その人の直前に食べた物が分かる能力だった。