Pさんは僕の方を振り向かずに黙ったままだった。でも僕はそれを気にせず話し始めた
鬱先生
鬱先生
鬱先生
鬱先生
鬱先生
鬱先生
鬱先生
鬱先生
ラテさんでは無くホントの名前を知らない僕はあえて名前を伏せた
鬱先生
ぺいんと
少し鼻をすする音が聞こえる
Pさんは立ち上がり俺の方まで来て深々と礼をした
ぺいんと
鬱先生
ぺいんと
鬱先生
ぺいんと
鬱先生
僕はドアを開けるとしにがみさんやトラゾーさん、全然悪意は無いけどその他諸々(カス共)が扉の目の前にいた
しにがみ
鬱先生
トラゾー
ゾム
シャオロン
ウキウキしているシャオカス
鬱先生
しにがみ
ぺいんと
トラゾー
しにがみ
ぺいんと
さっきまでの涙とは違い笑っているPさん
鬱先生
まだ…この人達の名前も素性も知らない…
鬱先生
僕らは戻り、病室にはあの人が言っていた「大切な仲間」が見守っていた
暗い
真っ暗な闇の中にいるみたいだった
夢?現実?ここは何処だかも分からない
ただ寂しい
そんな気持ちだけが残る曖昧な広い空間
酷く眠い…このまま寝れば全てが終わるような感覚がある
この寂しい空間に居るならいっそ終わってしまえば良い…でも
『早く目を覚ましてや』
『話したいこといっぱいあるんやで…』
『お仲間さん達が悲しみますよ』
『謝りたい…』
目を瞑るとそんな言葉がかすかに聞こえる その声にまた起きる
俺しかここには居ないのに誰かが近くに居るみたいに
今回も目を瞑ると今日は特にはっきりと聞こえた
『待ってますよクロノアさん』
その言葉に一瞬で目を覚ました
そうだ…独りじゃないんだ…
皆…待っててくれてるんだ…
待ってて今行くから
暗かった空間から光が急に差し込む
俺は思わず目を瞑った
クロノアさんが倒れた日から1ヶ月が経った
俺達はちょくちょく国に戻りながらクロノアさんの様子を見に行くというのを繰り返していた
今日も花瓶に生ける花を持ち様子を見に行く
もしかしたらもう息してないんじゃ無いかと思う日もあった
それでも待ち続ける…
重い足取りで病室へと入って行く
ぺいんと
思わず言葉を失った……
窓の外を見ている彼は俺に気が付いたのか振り向いた
クロノア(ラテ)
フワッと笑う彼を見た時俺の視界はぼやけた
ぺいんと
言いたい言葉を上手く言えなくて嗚咽を漏らしながらクロノアさんに話していく
クロノア(ラテ)
ぺいんと
ぺいんと
クロノア(ラテ)
ぺいんと
クロノア(ラテ)
ぺいんと
ちゃんと戻ってくれたんだ…
時間が掛かったってこの人は…
ぺいんと
精一杯の言葉はこの人には聞こえてて返してくれる
クロノア(ラテ)
クロノアさんも釣られて泣いていてその涙はまるで宝石見たいで綺麗だった
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