コメント
2件
はちみつレモン。様 コメント有難う御座います 多分病院行くより前に、二人とも死んでしまったと思います(大量出血で) 怖がって頂けて幸いです💕
怖かったです… 顔はちゃんと病院行かないとアカン←そこ?
先生
先生
先生
先生
先生
凜
私は尾崎 凜 今年で小学4年生になる
実は、3年生までは別の小学校にいたんだけど
今年の春、お父さんの会社の都合で この小学校に転校してきた
・・・・・・・・・・・・・・
というのは、あくまで建前で
本当は
クラスメートA
クラスメートA
クラスメートA
クラスメートB
クラスメートB
クラスメートA
クラスメートA
そう
私には左腕がないんだ
それも生まれつき
これが原因で、前の学校でいじめられ、 転校してきたという訳だ
先生
先生
クラスメートA
クラスメートB
先生
先生
ザワザワ・・・
クラスメートC
クラスメートC
クラスメートD
クラスメートD
凜
こんなのもう慣れっこだよ
今まで何度もあったもん
それに、前の学校よりは全然マシなんだし、 これでも恵まれてるって思わなきゃね
ああ
お父さんは、結構イジメが少ない学校を選んでくれたみたいだけど
この二人はああ言ってるし、 他の子も、妖怪を見るような目で私を見てくるし
ここも同じなんだろうな・・・
依乃里
依乃里
依乃里
クラスメートC
クラスメートD
依乃里
依乃里
依乃里
凜
誰?
凄く背が高くて、綺麗な子だ
クラスメートC
クラスメートD
依乃里
依乃里
クラスメートC
クラスメートC
クラスメートD
依乃里
依乃里
クラスメートC
クラスメートC
依乃里
クラスメートD
クラスメートC
タッタッタッタッ・・・
凜
一瞬だった
さっきの二人の男子は、 尻尾を巻くように逃げていき
私はその一部始終を、ただ呆然と見ていた
依乃里
依乃里
依乃里
凜
凜
話しかけられた
さっきとはいっぺん、凄く優しい声
依乃里
依乃里
依乃里
凜
依乃里
凜
素朴な疑問だった
こんな私を助けてくれる人なんて、今までいなかったから
なのに
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
凜
平然と言ってのける彼女に
私の中で、何かがはじける感覚がした
今まで感じたことも無い
不思議な感覚
凜
凜
凜
涙
感動から流れ出る、涙
そうだ、この感覚だったんだ
依乃里
依乃里
凜
凜
凜
詰まったような声のまま、私は何とか声を出す
何としても言いたい
依乃里
凜
凜
凜
凜
この言葉
言うのも言われるのも、私には無理だと思っていた
だけど、一回でもいいから言ってみたかった
それを、今言えるなんて
凜
依乃里
依乃里
彼女が笑った
気の抜けたような笑いだ
返事を受け取る前に、心臓が高鳴る
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
凜
彼女は「YES」の返事と同時に
聞いたことのない言葉を、次々に私に投げかけた
凜
ああ
こんなにも嬉しいものだったのか
凜
凜
凜
凜
私は自分の机に突っ伏し、クラスメートの視線など気にせず おんおん泣いた
私に友達ができた
夢にまで見た友達が
何度も心の中で、その事実を反芻させる
生まれた中で、今が一番幸せかもしれない
凜
凜
そんな私を、彼女は温かい目で
私が泣き止むまで見つめてくれた
数日後
クラスメートA
クラスメートA
依乃里
クラスメートB
クラスメートB
依乃里
依乃里
クラスメートB
凜
うん
そりゃそうだ
あんなに良い性格なんだから、友達がたくさんいるに決まってる
だけど
凜
依乃里
凜
凜
依乃里
凜
凜
どうしよう
口がうまく回らない
確か教室だよね?
でももし間違ってたら?
凜
凜
クラスメートA
依乃里
依乃里
凜
凜
馬鹿か私は
普通に答えればいいだけだろう
なんで躊躇しちゃったんだ
・・・・・・・・・・・・・・
ダメだ
いくら依乃里ちゃんでも、私がずっとこんなだったら
きっと離れていってしまうだろう
な・・・・・・・・・・・・・・
凜
凜
いやだ
それだけは絶対にいやだ
何としても繋ぎ止めなきゃ
何としても友達でいなきゃ
また戻るなんて嫌!!!
凜
でも
一体どうすればいいんだろう
放課後
依乃里
凜
依乃里
依乃里
凜
凜
凜
依乃里
依乃里
依乃里
凜
凜
凜
友達って、あの女の子のことだよね
依乃里ちゃんと友達になったからって、 まだ私のことは気味悪いと思ってるだろうし
何より友達の友達とか気まず過ぎる!
依乃里
依乃里
凜
き、嫌われた?
どうしよう
こんなところで
依乃里
依乃里
凜
よ、良かった
嫌われて無いみたい
依乃里
凜
凜
依乃里
依乃里
凜
依乃里
依乃里
依乃里
凜
おそろい?
おそろいってあの、服とかストラップとか一緒にするヤツ?
凜
依乃里
依乃里
依乃里
凜
凜
依乃里
依乃里
凜
これは絶好のチャンスだ
依乃里ちゃんと仲良くなれる「おそろい」なんて
これに乗らない手はない
凜
凜
依乃里
依乃里
依乃里
凜
凜
私、髪の種類なんて知らないし
依乃里ちゃんが選んだ方が、絶対にいいし
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
凜
依乃里
依乃里
凜
そうだ
これでもっと仲良くなれる
凜
凜
依乃里
依乃里
凜
翌日
凜
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
凜
依乃里
朝三十分くらいかけて頑張ったけど
やっぱりやった諧があった!
凜
凜
依乃里
依乃里
凜
凜
凜
凜
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里ちゃんが照れた
顔を赤くしている様子は、 まさに「女子」といった感じでとても可愛い
凜
依乃里
数日後
凜
依乃里
依乃里
依乃里
凜
凜
依乃里
凜
依乃里
依乃里
凜
凜
また褒めてくれた
真似をすれば、依乃里ちゃんともっと仲良くなれる
仲良くなりたい
数日後
凜
依乃里
依乃里
凜
凜
凜
依乃里
依乃里
凜
仲良くなりたい
もっともっと
仲良くなりたい!!
一週間後
凜
凜
凜
依乃里
凜
凜
依乃里
依乃里
凜
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
凜
凜
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
凜
「気味悪い」
何度も言われたことがあるけど、聞くのは久しぶりだ
その言葉が、依乃里ちゃんから私に向けて言われるなんて
そんな
なんで?
なんでそんなこというの?
依乃里
こんなに頑張ったのに
親にも駄々こねてたくさん買ったのに
せっかく仲良くなろうって
思ったのに・・・・・・・・
依乃里
依乃里
依乃里
そうだよね
こんな私が依乃里ちゃんに似せるなんて・・・
・・・・・・・・・・・・・・
いや
もっと似せられれば、私はもっと綺麗になれる
そうだ、依乃里ちゃんがあんなことを言ったのは
私が完璧に似せられてないからだ
完璧に似せれば
きっとまた褒めてくれる!
また仲良くなれる!
ダッ!
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
廃校舎1階トイレ
タッタッタッタ・・・
凜
凜
凜
サプライズでひょっこり戻ってきて・・・
依乃里ちゃんもクラスのみんなも、驚かせてあげよっと
凜
凜
キリキリキリ
ガリ
ガリ
凜
凜
凜
凜
ギリギリギリ・・・
スパッ
凜
グリッ
凜
ズパッ
凜
数分後
クラスメートA
クラスメートC
先生
依乃里
依乃里
依乃里
凜
凜
依乃里
依乃里
凜
凜
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
凜
凜
依乃里ちゃんは、私の顔を見た瞬間
この世の終わりとばかりの悲鳴をあげた
クラスメートA
クラスメートA
クラスメートC
先生
先生
依乃里ちゃんだけじゃない
みんな、私の顔を見たあと
叫んだり吐いたり顔を伏せたりした
凜
凜
あれ?
何故か舌が回らない
口が変な感じ
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里ちゃんは、震える声で私を指さした
なに?皮膚?肌?
一体なんのこと?
凜
凜
依乃里
依乃里
凜
「化け物」
これも何回も言われた
今まで散々浴びせられた言葉を
依乃里ちゃんは、何度も私に投げかけてくる
ねえなんで?
なんでそんなこと言うの?
凜
そっか
わかった
あともう一つ、お揃いじゃないものがあるからだ
こんなこと、なんで気づかなかったんだろう
私の一番の特徴なのに
凜
依乃里
凜
凜
凜
依乃里
依乃里
凜
凜
凜
依乃里
依乃里
凜
依乃里
依乃里
依乃里
依乃里
凜
凜
凜
依乃里
依乃里
ズシャッ・・・!!
ドサッ
依乃里
凜
凜
凜
凜
凜