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白夜
六花、着替えたか？
六花
…あ、あの…旦那様…
白夜
どうした？
六花
本当にこんな立派な…お召し物…僕が着ても…
白夜
ﾝｸﾞｯ…(可愛すぎるぞ…)
白夜
似合いすぎてる。
白夜
行くぞｸﾞｲｯ
今日は貴族の顔合わせの日
大きな屋敷に大勢の貴族達が 集まり、団欒、話し合いが 行われます
六花
お、大きい…
母親
私達の家なんて比べ物にならないわね、この家
極夜
はぁ〜…面倒くさーい…
父親
ほら、中へ入るぞ
六花
は、はい…
白夜
おいで、六花
女性
まぁ、まぁ！お久しゅう御座います
女性
元気にしておいでで？
母親
えぇ、そりゃもう！息子がやっとお嫁さんを嫁いだのよ
女性
あら！そうなの！白夜君？極夜君？
白夜
俺の嫁です
極夜
うわ…
六花
初めまして、みあ、月影 六花と申します…
極夜
(間違えた♡可愛い♡)
白夜
(御阿礼って言いかけたな。可愛い…)
女性
ま、なんていいお嫁さんだこと！
女性
以後、お見知り置きを
女性
では、居間へどうぞ
ガヤガヤ…
六花
あの…旦那様…
白夜
ん？
六花
僕は、別室へ行かなくて良いのですか？
白夜
行かないといけないが、初めは自己紹介をしなければならないからな
白夜
(ていうか、行かせたくないが…)
六花
なるほど…
秀冴
あらら！白夜君やないの！
秀冴
えらい久しぶりやなー！
白夜
秀冴(しゅうご)…
秀冴
まぁたそんな怖い顔せぇへんでもえぇやないの！
秀冴
で、こちらが可愛い嫁さんか？
六花
こ、こんにちは…
秀冴
偉いべっぴんさんやないの！
秀冴
俺は星原 秀冴(ほしはら しゅうご)っていうもんや。よろしゅうなﾆｺ
六花
よろしくお願いいたしますﾍﾟｺ
男
さてさてさて！皆様
男
どうもこんにちは
男
これより貴族の顔合わせ、及び話し合いといきましょう！
男
お若い奥方たちは別室でお願い致します！
奥方
はいはい。どうせ女共は貴方たちの会話には着いていけないと申すんでしょう？
白夜
案内するからおいで
六花
はい
白夜
六花
六花
はい？
白夜
いいか、よく聞け
白夜
絶対に秀冴とは関わるな
六花
え…？
六花
何故でしょうか…？僕は、良い方だと思いますが…
白夜
何でもだ。彼奴は危険だ
白夜
分かったな？
六花
…はい…
白夜
いい子だ
白夜
此処が部屋だな
白夜
じゃあ大丈夫か？
六花
はいﾆｺ
白夜
(天使だ…)
白夜
終わったら迎えに来るからな
バタン
奥方
あらあら！可愛いお嫁さんね
奥方
本当に！お名前は？なんて言うのかしら
六花
つ、月影 六花と申します…
奥方
ふふっ、緊張なんてしなくて良いわよ
奥方
月影って言えば、器量の良い事で有名ね
奥方
貴方どちらのお嫁なの？
六花
白夜様です
奥方
まぁ！出会いは一体何だったのかしら？
六花
…えっと…
奥方
あら、ごめんなさい。無理に言わなくてもいいのよ
六花
いいえ…！ただ…僕、遊郭で旦那様と出会ったんです
奥方
まぁ！そうなの！苦労したのね
奥方
大変だったでしょう？
六花
そうですね…でも、旦那様と出会えたので、、
奥方
そうね、私も遊郭にいたけれど本当に吐気を催してた
奥方
そういえば、貴方もそうだったわね
奥方
えぇ、毎夜毎夜名前も素性も知らぬ男達と枕を交わす
奥方
地獄だったわね。演技でもしてなきゃやってられないわ
奥方
六花さんも大変だったのね
六花
僕は、世話係としての時間の方が長かったです
六花
皆さん、優しくしてくれました。でも…やはり遊女の方や、花魁の方は精神的に滅入ってる方も少なくありませんでした…
六花
その方達が足抜出来たら、お友達と僕は喜びました。しかし見つかれば…
奥方
酷い仕打ちを受ける
六花
…ｺｸ…
奥方
私や貴方は幸運だったわ。今を大切に
六花
…はい
奥方
さ！暗い話はこれくらいにして、何か楽しいことをしましょ！
奥方
そうでなければ、下世話な話でも構わないわよ
奥方
馬鹿ね。この子がいるでしょ？
六花
…？？
六花
すみません…厠(トイレ)は何処に…？
奥方
それなら、突き当たりを右よ
六花
ありがとうございます
六花
えっと…突き当たりを…
ﾄﾞﾝ
秀冴
おっと！すまんなぁ
六花
…あ、、いいえ…
六花
その…ﾍﾟｺ…
秀冴
おぉ！おぉ！ちょっと待ってくれん？
秀冴
白夜に俺と近付くなって言われたんやないか？
六花
あ、あの…それは、、
秀冴
誤解せんといてくれない？アイツはなぁ、前、俺と喧嘩した事根に持ってるだけやねん
秀冴
俺も六花ちゃんと仲良しさんになりたいと思ってるさかい、ええやろか？
六花
でも…白夜さんは…
秀冴
えぇねん！アイツにはちゃーんと言っとくからな！
六花
は、はい、よろしくお願いします…ﾍﾟｺ
数時間後
白夜
六花、待たせた
六花
いいえ…！ﾀﾀﾀ
白夜
夕飯だな
六花
はいﾆｺ
白夜
六花
六花
何でしょう？
白夜
秀冴に気を許したのか？
六花
え…？
白夜
言ったろう？アイツに関わるなと
六花
ごめんなさい…でも…
六花
秀冴さんから、仲良しになりたいって…
白夜
やめろ！
六花
ﾋﾞｸｯ…
白夜
何故分からない！？秀冴は駄目だ！何があってももう決して関わるな！
六花
…ご、ごめんなさい…ﾋﾞｸ
白夜
ﾁｯ、ｽﾀｽﾀ…
六花
ま、待って下さい…旦那様…
白夜
離せ！ﾊﾞｼｯ!
六花
ｯ……！ﾊﾞﾀｯ…(倒れ込む)
白夜
…！！六花！すまない…！
六花
…あｯ…ﾎﾟﾛｯ…
六花
ご、ごめんなさい…ごめんなさい…ｸﾞｽｯ…僕…僕…
秀冴
な、何してるんや！
秀冴
白夜！お前の嫁さんやろ！？何手ぇ出しとんねん！
秀冴
ﾋｮｲ(抱き上げる)
秀冴
お前の気持ちの整理がつくまでこの子に近づかんといてや
パタン
白夜
ｯ……
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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