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屋上。 夏の終わりを告げるような、ちょっとだけ涼しい風が吹いていた。 私の背中は玲王と凪、ふたりの壁ドンによって完全にふさがれてる。
〇〇
私は勇気を出して口を開いた。
〇〇
ふたりは一瞬固まった。 そしてすぐに、玲王が叫ぶように言う。
御影玲王
凪誠士郎
凪まで、珍しくきっぱり拒否する。
私の心はギュッて締めつけられた。 だけど、ふたりとも怒ってたわけじゃない。 むしろ目を伏せて、悩んでる顔をしていた。
沈黙。 …けど、そのあと。 玲王がポツリと呟く。
御影玲王
凪も同じく。
凪誠士郎
その言葉が、胸の奥に、じんわり響く。 そして――
凪誠士郎
玲王と凪が、顔を見合わせた。 ちょっとの間、沈黙が流れる。 そして玲王が、ふっと笑った。
御影玲王
凪誠士郎
凪の言葉に、玲王が真顔になる。 そのあと、小さく頷いた。
御影玲王
凪誠士郎
その瞬間、3人の間に静かな“約束”が生まれた。 秘密で、ちょっと危うくて、だけど誰よりも甘い関係。
〇〇
私が照れながら言うと―― ふたりとも、微笑んだ。
御影玲王
凪誠士郎