黒に染まる彼

⚠️注意⚠️ シリアス 死ネタあり キャラ崩壊 御本人様とは関係ありません

愛しいあいつの 小さな口から 綺麗な言葉で 言われた時

俺は拒否することを やめてしまったらしい

いつもの時間に起きて いつもと同じ朝食を とってため息をついた

たまたまかかっていた ニュース番組と新聞を 交互に見ながら黄色の 彼に声をかける

黄色のネクタイを した彼は今から 仕事に向かおうと していた

さりげなくこっちの 心配をしてくれる彼の 優しさに触れながら 彼を見送る

ほぼ家に居た人は出払って たまたま仕事が休みの俺と 午後から出勤の紫の彼が 家に残った

明らかにおかしかった いつもなら何か反応をするのに

嫌な予感しかしなかった

例え休みでも皆が 家を出る時間には起きる彼が 例え風邪でもLINEで 教えてくれる彼が

何故かなんも反応もなかった

床には少し黒くなった 赤い液体と、 彼の色、綺麗な紫色の髪

パラパラと乱雑に 切られた髪がベッドから 落ちた

ふと目線を上げ ベッドで寝ているであろう 彼を見れば、喉元を何かに 引っかかれたような跡と 虚ろな目

少し気持ち悪くて 吐きそうだったが 頭の中は至って冷静だった

これは一体なんだ？ 誰が彼を？

なんで、俺は泣けてないんだ

色んな疑問が頭の中を 駆け巡った

見る限り息をしてるとは 思えないが、確認をとる

予想通りだった

この状況をどうやって 皆に伝えればいいのだ

紫色の彼が死んだとでも 言えばいいのだろうか

もしくは写真を撮って送る？

両方を選んだ

すぐに既読がついた

その後に送られてきたのは 短い言葉で すぐに帰る。 とのことだった

順々に皆帰ってきた

秋の空の下、息を 切らして帰ってくる人 車で馬鹿みたいに速度を 上げて帰ってくる人

紫色の彼を思っての行動で あることは一目瞭然だった

赤色の彼が首を傾げる

緑色の彼が寄って 机に置かれてたで あろう手紙を手に取った

From．d・p つきのあかりのさすもと ぎきょくどおりにすすむ はなしはまだつづく、、、 おとずれたのは、だれだ まぁ、だれでもいいよね えがかれたものがたりだ 君たちは僕にはたどり着けない

頭を悩ませる

紺色の彼が冷静に言った

縦読みで見ると 解読 が出来た

俺たちはこの事件に 巻き込まれるとか 知る由もなかった

……いや、わかっていた

でも

考えたくなかった