五条悟
五条悟
野薔薇
野薔薇
虎杖悠仁
🌷
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五条悟
校舎中を探した けど、 全然見つからない
誰かれ構わず人を捕まえて 探しまくった
そしたら、任務に行っている と聞いた
しかも… その周辺で特級が確認されてる
そこから結構離れてはいるけど
でも… 万が一、 万が一の事があったらどうする?
ありえない話じゃない 術師なんだから
死は常に隣り合わせ 彼女が無事に帰ってくる保証も無い
行かなければ 彼女のとこに
何かが起こったあとじゃ遅い
早く行かないと
彼女の任務地は とある町の公園
それも結構遠い 僕も行ったことないとこだし、 遠すぎるし瞬間移動もできない
普通に移動すれば数時間かかる 彼女が出発したのは数十分前
大丈夫、 追いつける
僕は急いで出発した
大丈夫だ
間に合う それに、彼女も ただの弱い術師じゃない
大丈夫… そう、信じたかったのに
嫌な予感がして 早く彼女に会いたくてたまらない
心配だ 不安で胸がはち切れそう
その時、
ズァァア
五条悟
あと少し、 あと少しで彼女に会えるのに
1級なんかじゃない この、禍々しい呪力は 特級に間違いない
でも大丈夫まだ… きっと、間に合う
ズドォン
落雷のような音がする
きっと彼女の術式
激しい呪力のぶつかり合い そして、ひとつの呪力が消える
そこに近づくもう1つの呪力
だめだ、 だめだ、近づくな
やめろ、 手を出すな
あと、 少しで会えるのに
あと少しで…
五条悟
やっと見えた彼女の姿
たったの数日前まで元気だったのに すっかり変わり果てた姿で 座り込む彼女
誰かが叫んでる
叫んでたのは 僕だった
喉が痛い
嫌だ、嫌だ なんでこんな事に なんで、こんな時に
呪霊が 彼女目掛けて拳を振るう
五条悟
五条悟
僕は、 自分でも信じられない位の速さで 呪霊を祓った
でもそんなの今はどうでもいい
早く彼女を助けないと
全身傷だらけで 腕の骨は折られたのか 変な方向に曲がっている
僕は 割れ物を扱うようにそっと 抱き上げる
久しぶりに聞いた声
今にも消え入りそうな か細く弱々しい声
声をかけたら そのまま消えてしまいそうで
僕は静かに その声を聞いていた
彼女が、僕の名前を呼んだ
ちょっと前まで 聞いていた声なのに
それだけで 苦しいくらいに愛しさが 込み上げてくる
そして、それを最後に 彼女がグダリと力を失った
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
謝りたい、 傷つけた事 信じてやれなかったこと
頼むから このままいなくなるなんて言わないで
せめて、謝らせてよ
動かしたら
ダラダラと血が流れ出す
それが、 怖くて怖くて堪らなかった
五条悟
五条悟
死ぬ気で彼女を守った
無下限を使って 彼女にかかる負荷を最低限にして 止血して、
硝子のとこに 高専に
1分でも、 1秒でも早く
早く、
早く…
to be continued
コメント
4件
死なないでくれ…、、 お願い、助かってくれぇ…!! めっちゃ次回も楽しみっ!