コメント
8件
感動しました……泣 こんなストーリー思いつく主さん凄いです……!
う、うぐっ、ぐぅ、ふぐっ、ヤバイです! 本当に感動というか切なくて素敵な話し本当にありがとうございます
主
主
主
主
主
主
主
※BL ※芥敦 ※死ネタ ※話の展開やばい ※伽羅崩壊有 ※重い ※重い ※重い
主
主
僕の名前は中島敦。
武装探偵社員だ。
一週間前の出来事の所為で少しの間休んで居たけど、今日から復帰するのだ。
出来事___
そう、芥川が死んでしまったのだ。
僕を庇って。
未だに、信じられない…
けれども芥川が繋いでくれた命で、僕は生きていきたい。
探偵社の戸を開ける。
中島 敦
中島 敦
中島 敦
如何したんだろう?皆が何も云ってくれない。ただ此方を見ている。
国木田 独歩
中島 敦
国木田 独歩
中島 敦
中島 敦
国木田 独歩
国木田 独歩
中島 敦
中島 敦
中島 敦
国木田 独歩
国木田 独歩
中島 敦
国木田さんの様子が可笑しい。
僕の反応が予想と違ったのだろうか。
中島 敦
国木田 独歩
中島 敦
その瞬間、国木田さんの眼が悲痛に歪められた。
国木田 独歩
国木田 独歩
そう云うと、国木田さんは理想の書かれた大切にしている手帳を握り締め、奥へ行ってしまった。
僕は何か間違えたのだろうか?
だとしたら、申し訳ない…。 国木田さんにも認められるように、僕は僕であろう。
与謝野 晶子
次に話しかけてきたのは、与謝野女医だ。
与謝野 晶子
中島 敦
与謝野 晶子
中島 敦
中島 敦
何の事だろう?
だって僕は中島敦、疑う余地なんて…。
嗚呼!違う!
そうか、あの時少し頭を打ったから…。
そうか、其れで少し性格が変わったんだ…。
与謝野女医を困らせるなんて、申し訳ない。
ちゃんと元通りの中島敦になろう。
与謝野 晶子
中島 敦
笑ってその場を後にした。
与謝野女医が悲しそうにして居たのは気の所為だろう。
きっと。
気を晴らす為に街中を歩いていると、『おーい』と声が聞こえた。
江戸川 乱歩
中島 敦
中島 敦
江戸川 乱歩
中島 敦
また、真似? 違う、そんな事してない、違う違う違う。
此れは頭を打ったから、多分そうだから…。
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
中島 敦
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
中島 敦
中島 敦
そう、芥川は死んだ。
現実なんて見えてる。
『芥川龍之介』は死んだんだ。
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
中島 敦
違う、違う違う。 僕は敦、中島敦で…芥川に、庇われて…探偵社員で…芥川とは、犬猿の仲で…でも、あれ…?
中島 敦
中島 敦
中島 敦
江戸川 乱歩
乱歩さんの目が今迄見た中で、一番と云って良い程冷たかった。
全てを見通した彼が、真実を含んだ息を吸う。
嫌だ、聞かせないでくれ。
中島 敦
中島 敦
耳を押さえて、乱歩さんを押し退けて逃げた。
聞きたく無い。
現実を、見たくない。
どれだけ走っただろうか。
気付いた時には、細い路地に居た。
荒い息を吐き乍ら、壁に手をつく。
ふと、背後で足音がした。
中島 敦
太宰 治
中島 敦
中島 敦
太宰 治
中島 敦
中島 敦
太宰 治
太宰 治
中島 敦
芥川?
違う、僕は、僕は僕は…中島、敦、で…
あれ?
中島 敦
太宰 治
太宰さんが僕を抱き締めた。
太宰 治
中島 敦
太宰 治
中島 敦
憶えて居ない筈が無い。 孤児だった頃、森を抜けた所に未だマフィアに居た貴方が___
中島 敦
太宰 治
太宰 治
太宰 治
嫌だ。
太宰 治
嫌だ、云わないで下さい…!
太宰 治
息を呑む。
記憶が再生される。
中島 敦
敦が、自分を押す。
敵の攻撃から僕を守る為に。
芥川 龍之介
敦の背が切り裂かれる。
だが、其の顔は安心した様だった。
守れて良かった___
そう云う様に。
気付けば、敵は死んで居た。
如何やって殺したのかも覚えて居ない。
其の姿は、最早原型を留めて居なかった。
だがそんな事は如何でも良かった。
芥川 龍之介
急いで横たわる敦へと駆け寄る。
中島 敦
芥川 龍之介
中島 敦
中島 敦
中島 敦
掠れた声で、彼は云った。
芥川 龍之介
中島 敦
中島 敦
待て、行くな、行くな、逝くな。
嘘だ。お前は…お前は、太宰さんから…皆から期待されて居るだろう。
何故僕なんかを。
敦が声を出して居る。 表情を動かして居る。 僕の顔に触れて居る。
聞こえない。 見えない。 感じられない。
もっと聞かせて欲しかった。 もっと見せて欲しかった。 もっと触れて欲しかった。
お前を___
お前が、
お前と
芥川 龍之介
もっと、一緒に居たかった。
もう、出来ない。
あの後、泣いて、泣いて、敦を抱いてひたすらに泣いた。
其れから、魂が抜けてしまった様になって。
其の内、自分が中島敦になれば良いと思った。
死んだのは芥川龍之介。
中島敦の死を、無かった事に。
先ずは見た目と口調を___
そして仕草を、表情を、性格を。
完璧だと思って居た。
でも、駄目だった。
芥川 龍之介
芥川 龍之介
太宰 治
太宰 治
太宰 治
彷徨う禍狗の、号哭が響いた。
芥川 龍之介
芥川 龍之介
中島 敦
中島 敦
芥川 龍之介
中島 敦
中島 敦
中島 敦
中島 敦
芥川 龍之介
芥川 龍之介
中島 敦
中島 敦
君は、何時でも僕の心の中に。
主
主
主
主
主
終