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なんかあいつが気になる俺
あいつを見かけたら 積極的に声をかけていた
『おはよ』
「おはょ、」
だんだん声が小さくなるあいつ
なんかわからんけどあいつの足が止まった
『ほら行かへんの?』
「い、行くけど、」
『ん?』
「なんか、いや、」
少し俯いているあいつは泣いているようにも見えた
そんなあいつをなんでか分からないけど
ほって置けない自分がいたような気がして、
さらに気がつけばあいつの手を握っていた
『ほら行くぞ、』
「え、ちょ、どこに、」
『いいから』
特に理由もなく ただ、あいつを、いや、
“はるを放っておけなかった”
屋上に向かう階段の前で足を止めた
「なんで、ここ?」
『話、俺で良かったら聞くけど、、』
いつもなら、他のやつなら
人の話なんて聞いても意味無いなんて思ってた
けど、こいつの話はなんでも聞けるそんな気がしていた
「私、生徒会、本当は辞めたい、」
『え、』
「びっくりするよね、」
『俺はいいと思うけど、』
「え?」
『生徒会入ってきつい思いしてんねんやったら』
『やめて気楽におる方がええやん、』
「そう、かな?」
『まぁ悩むなら俺に何でも言えば?』
初めて人の話を、相談を真面目に聞いた
「ありがとう」
『はよ行こチャイム鳴るで』
手を取って廊下を走ったのは
青春の思い出になるんかな、
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