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主
高2の夏休みに入る直前、待ちに待った彼の誕生日が来た。 彼っていうのは男子バレーボール部のリベロ夜久衛輔のことである!私は1年生の秋に引っ越してきてから彼に一目惚れをして、そのまま流れでマネージャーになった。周りからは男目当てだのなんだの言われるけど実際夜久がいるから入ったっていうのも間違いではないから何も言い返せない。
黒尾
いつものにやけ顔で黒尾が寄ってくる。コイツとは2年連続同じクラス、、。黒尾には夜久が好きなのはバレている、黒尾だけじゃなくて海にもなんだけど…笑
毱染
黒尾
確かに付き合ってない相手に高価なものをあげるのはおかしいし、だからといって何をあげればよいのか私にはよくわからない。
毱染
ーーーーーーーーーーーー8月8日ーーーーーーーーーーー 渡すタイミングが分からなくってもうすっかり放課後になっちゃった…。夜久のクラスを覗くとすっかり友達に囲まれて机の上にはお菓子だのジュースだのが沢山置いてある。 やっぱり私なんかよりいいもの渡す人は沢山いたな、と込み上げてくる涙をグッと堪えて体育館に向かおうとした瞬間だった_____
夜久
振り向くと私と同じように部活に行こうとしているのかカバンにたくさんのプレゼントを詰め込んだ夜久が私を呼び止める
毱染
夜久
優しく声をかけてそっと頭を撫でてくれる。そーゆーところだよ、最初は顔がタイプってだけだったのに部活で接していくうちに夜久のさりげない気遣いとか優しさにどんどん夢中になっていってる、告白なんて私にはきっとできないのに…
毱染
夜久
毱染
バックから手作りの少し不恰好なミサンガを入れた袋を取り出して渡す。顔が熱い、恥ずかしくて多分顔真っ赤だ、最悪………
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
あー、楽しい。ずっとこうして話していたい。部活なんて始まらなくていい、!でもバレーしてる夜久も見たいから始まって欲しい、、! 部活中ふと夜久の足元を見るとさっき渡したミサンガがもうついていた。つけてくれてるのが嬉しくてついニヤけてしまう。
黒尾
毱染
黒尾
いつものニヤけ顔で黒尾が言う。でも今日はなんかムカつかない。
毱染
虎
夜久
虎
海
夜久
海
夜久
虎
毱染
虎
毱染
ーーーーーーーーーーーーー帰りーーーーーーーーーーーー 今日は本当に頑張った、と心の中で私を褒めながら部室を後にする。よくぞ緊張せずに手渡しできた!進歩すぎる(泣)
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
どんな願い事するんだろう。きっと夜久なら叶うよ。いつか願い事が叶った時に教えてね。ずっと待ってるから。と心の中でつぶやく。
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
現文の先生が今日は蝉時雨が凄いって言ってた。確かにうるさいのかもしれない。でも今は何も聞こえない。夜久の声だけ。なんで幸せなんだろう。彼の誕生日に2人で帰れるなんて。 バスに乗っても話は途切れなかった。部活のこと、誕生日プレゼントとか、、、ほとんど部活の話だったな、、反省点だ、次までにもっと色んな話題考えとこーっと。
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染