冬の夜、いつも此処に来る。 夜は貴方の好きな星が見えるから、でもこんな都会じゃ、全然星は見えないな。少し残念に想いながらまた今日も貴方と他愛もない話をする。
其が私にとっての幸せ。
幾ら私が話し掛けても、返事はない。でも、其でも貴方と一緒に居られるなら、幸せなんだ。
地埼 真琴
地埼 真琴
地埼 真琴
そしてポケットから取り出した、小さな四つ葉のクローバーを添える。
いつもの貴方だったら、笑顔で 『ありがとう』って言うんだろうな…
私は貴方の側に居れる岳で幸せ何て、善人ぶってた… やっぱり本当に貴方と一緒に居たい。温もりが届く距離で、笑って過ごしたい。
地埼 真琴
零れ落ちた涙は、絞り出した声と共に消え去って悲しさだけが残っている。
谷脇 十夜
谷脇 十夜
不意に貴方の声が聞こえた気がした。きっと幻聴だろう。 だってもう貴方は側に居ない。
地埼 真琴
地埼 真琴
地埼 真琴
独り墓地の中で泣いていた。