悠真
追いかければまだいるかもしれない…はやく…引き止めなきゃ…
タッタッタッタッ…
玲奈
勢いで家出てきたけどどこに泊まろう…あーあ…もう嫌だな…朝からこんなの。
悠真
玲奈まってくれ!!
パシッ
玲奈
いやっ!離して!!いやだ!!
悠真
ほら、こっち来いよ
玲奈
離して!!いや!!
悠真
いいから!こいよ!!
玲奈
やめてっ…!!
パシッ
玲奈
人の気持ちなんて知らないで浮気して…最低…もう話したくない…
悠真
まっ…おねがい…まって…行かないで…
玲奈
さよなら!
悠真
彼女は俺の手を振り払ってどっかへ走って消えていってしまった
悠真
おれはただ…このまま玲奈を諦める訳には絶対いかない。俺のだから。誰にも渡さない。必ず。
5日後
玲奈
私はあの日必死に走り男友達の家に泊まりこんだ
玲奈
男友達には家族がいて可愛い子供が2人いて、奥さんと幸せそうに暮らしていた
玲奈
私も本来なら…なんて考えるだけで胸が痛くなる。
玲奈
そんなある日男友達の子供。リリアちゃんの誕生日でその、男友達とプレゼントを買いに行くことになった
玲奈
事はそれからだった…
男友達
リリア何がいいかな…
玲奈
まだ小さいからお人形さんとかはどお??
男友達
おー、いいね!どーゆーのがいいんだろ…男だからそんなので遊んだことなくてさ…
玲奈
こーゆーのとかは?
男友達
えー、なんか、髪の毛派手でいやだ〜リリアが「こんな髪の毛にしたい〜」なんて言い始めたら俺気絶するぞ??本当に
玲奈
なんでww
男友達
こんな小さい頃からは嫌なの!!
玲奈
お父さんしてるね〜…
男友達
当たり前だ!!お父さんだからな!!
楽しはずの誕生日プレゼント選びは一気に暗闇に消えていった
悠真
玲奈。ここで何してるんだよ。
玲奈
な、なんで…ここに…
悠真
もう新しい…おとこ…帰るぞ。
玲奈
ちが、違うから。
悠真
ほら、帰るぞ。
玲奈
いやだ!!離して!!
バチン
大きな音とともに私の頬は赤く染った
玲奈
いた…いたいよ…
男友達
ちょ…え、やめてあげ
悠真
うるさい!!帰るぞ!!
玲奈
うっ…(なくな…今は男友達を巻き込まないことだけを…)
玲奈
だ、大丈夫だから、私、帰らなきゃ、リリアちゃんによろしくね
男友達
え、あ…お、おう…
玲奈
じゃあね。
男友達
うん…
そのまま私は強引に家へ戻された…
悠真の束縛は限界に達し
その日は…
悠真
あの男だれだよ。
玲奈
友達だよ…今日は友達の子供の誕生日プレ…
悠真
うるせぇ。言い訳なんかきいてねぇんだよ。
ばちん!
玲奈
いたいよ…やめて…やだよ…
悠真
うるせぇ。黙れ黙れ。
ばちん!
その日、私は何回も頬を叩かれ気づいたら手錠をされ部屋に閉じ込められていた
悠真
もうどこにも行かないようにしなきゃな。
玲奈
だして…こわいよ…
悠真
大丈夫だよ…ほら…おいで…こうやって抱きしめていたら大丈夫だからね。
玲奈
いやっ…
悠真
さっきは叩いてごめんね。おいで。ギュッ
彼にハグされた時私はまだ彼のことが好きだということを知らされる
苦しいけど好きだ…
私は。ハグをし返してしまった。
〜数日後〜
悠真
おれはあの日のことを後悔している
悠真
れいなを叩いてしまった
悠真
ただ、横にいたのが俺ではなかったことに怒ってしまい…
悠真
あの日から玲奈は怯えている
悠真
だから、寂しさは玲奈で埋めるには玲奈に負担がかかる…
悠真
だから、今日も俺は遊びをしてしまうんだ。
よる。
玲奈
また聞こえるんだ。
玲奈
もう嫌だ…苦しい、悲しい
玲奈
好きなのがこんなに辛い。
玲奈
部屋は離れていても嫌な甘い声は聞こえるんだ
玲奈
今日も苦しさで眠れない…
玲奈
…最後に悠真と寝たのはいつかな…もう私愛されてないよな…ただ独占欲を埋めるだけのおもちゃだ…
玲奈
私は好きなのに…もう…何も出来ない…
その日から食事は喉を通らず涙に明け暮れる日々が続いた
悠真視点
悠真
俺はわざと相手の声が大きくなるように遊ぶんだ
悠真
それで玲奈が嫉妬してくれるのが好きだ
悠真
自分勝手なのはわかってる
悠真
ただ他の女の香水をつけて玲奈の部屋に入ると玲奈はいつも泣いている
悠真
それを見ていてまだ愛されているんだと実感出来る。
悠真
今は手は出せなくても
悠真
ちゃんと愛してるし愛されてる。
悠真
これだけで安心できる。
数日後
玲奈
あぁ…もう無理…壊れてしまいそう…寒い、苦しい、辛い
玲奈
なんでこんなんになってしまったんだろ…意識が今度こそ途切れそうだ。
玲奈
こんな暗闇で私は終わってしまうのだろうか。
悠真視点
悠真
部屋に入ると玲奈の意識はなかった。最初は寝ているのかなと思い優しく頬を撫でた
悠真
ただ玲奈の体は冷たかった。
悠真
横を見るとまだ手をつけていない俺の出した食事
悠真
なぜこれに気づけなかった?
悠真
玲奈に声をかけても返事はない。
悠真
もう返事はない。
悠真
なんで気づけなかった。俺は馬鹿だ。今振り返れば、叩いて監禁して嫉妬させて愛されていたのに
悠真
俺はひたすら遊んでいた
悠真
玲奈の体も抱きしめられず。毎日そばにいたのに。
悠真
俺がその日抱きしめた玲奈の体は
悠真
細くて冷たかった。
悠真
目を覚まして…お願いだ。今まで本当にごめん、謝って済む話じゃない。帰ってきて、もう1回俺を抱きしめて、キスして、お願い…おきて…おねがい…
悠真
大好き。愛してる。おきて…目を覚まして。嫌だそんなの…いやだよ…目を覚まして…玲奈。帰ってきて…話したいこと沢山あるんだ…
目を覚ますはずもない玲奈を横において。俺は玲奈の横に寝そべった。クラクラする。ベットのしろいシーツは赤色に染まっていく。意識が遠のいてきた。
悠真
玲奈。ごめんね。今から逢いに行くよ。手を繋いどけば会えるよね。君が行く場所には僕も必ずついて行くから。もうすぐ会えるからね。







