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ケホッ、と咳が出ると同時に 胃酸も共に口内から吐き出される。
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目に光を宿していない彼の目を睨む。 いつからこうなったのか。 いつから彼の目は暗闇に堕ちたのか。
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もう、口頭でしか反抗出来ない。 最初にこのような事をされた時に つい頬を叩いてしまった。 わざとじゃない。 ただ、怖かったから、つい反射で。 それ以来、ずっと手錠に繋がれて、 裸にさせられて。 …俗に言う奴隷状態、と言う奴だ。
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ふむ、と何かを考える仕草を取り、 急に何かを思いついたかのように 此方を見始める。
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意味もわからず狼狽えていると 部屋を出て何かを持ってきた。
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"根性焼き" 根性焼きとは、火のついた煙草を皮膚に押し当てること。 また、それにより身体にできる火傷の痕のことである。 長時間たばこの火を当てた場合は皮膚に隆起した形で目立った跡が残る。
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…嫌な予感がする。 痛そうな、そんな、嫌な予感。
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「嫌だ」って言おうとしたけど、さっきの言葉がチラついて、言えない。 本当に、嫌って言ったら、 ……考えるだけでゾッとする。 昔から痛いのは嫌だ。 なるべく避けたい。
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「痛いのは嫌い」だって、 言おうとした時、 シュボッと音がして、察した。 ライターの音だ。
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ライターの火を煙草にくべながら 言葉を発してくる。
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ただ声を震わせながら 1種のドッキリか何かだと思わないと その場に居られなかった。 逃げようとしても逃げれないけど。 なんて考えていたら 唐突に俺の腕を掴まれて 「ジリッ」と焼ける音がしたと 同時に痛みが腕から体全身に走る。
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明るみのない笑みを見て ただ怯えるしか出来なかった。 何回もされると、腕に走った痛みも、 グリグリと押し付けられているうちに いつの間にか無くなっていた。 ……慣れ、というやつだ。 いつ、俺がこの地獄から 抜け出せるのかさえ未だ不明。 ……だけど、もし、彼を戻せたら。 そんな考えが過ぎって、 地獄から抜け出そうともしない 俺が、滑稽に見えて仕方がない。