テラーノベル

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アメリカ

ぅ"……んん?

目を覚ますと

見たこともない教会にいた

アメリカ

教会?オレ国連の広間に…

アメリカ

……倒れた、のか?

それでも教会にいる説明はつかない

アメリカ

どこか古びた教会だな、

アメリカ

俺のとこにはこんな教会は
ないはず……

お目覚めかな

アメリカ

っあ、声…?

ご名答!!

キミに"使命"を与えた声さ!

なんだ…コイツ、 前、聞いた時とはテンションが違う

あはっ。やっぱ気づいちゃう??

そういうとこ鋭いもんね〜

ウザ〜。

そう早口でオレを揶揄う声に腹を立てたが それ以上に驚いた

アメリカ

オレ、声に出してたのか…?

違う違〜う

キミが声に出したんじゃないよ〜!

僕がキミの心の声を読み取ったまで。

アメリカ

どんな事も筒抜けってことか…

そゆこと〜!隠し事とか辞めてよね。

軽い口調で、それでも何か重い圧をかけて この謎の声はそう言った

圧に気圧され肯定する

アメリカ

……ああ

アメリカ

とにかく、ここはどこだ?
早く出たい

ここ? キミの夢の中さ

アメリカ

は?

分からない? そんなに国語力ないの?

アメリカ

違う、そうじゃない
理解が出来ないんだ

何言ってるの〜?

アメリカ

なんで、オレの夢に
オマエが出る?

オマエ?あ、名前言ってなかったね!

アメリカ

名前なんてどうでも、っ

エル。僕はエル。

アメリカ

エル……?

この世界の

"裏の"管理人

表は国連だ。

アメリカ

国連の、裏の顔……?

そんな感じ!

言えば、僕は国連の陰。

憎々しく、醜い。

そんな、この世界の陰。

今迄の暦を形にしたものだ

アメリカ

……今までの、コヨミ…

さあ、本題に入ろう

アメリカ

俺をここに連れた理由か?

そんな感じだね!

担当直入に聞こうか

俺には今までのこいつとの会話も 随分重要な物だと思っていたが これからが本題と聞き、少し身構えた

キミはさ

"世界の警察"だという自覚ある??

アメリカ

世界の、警察

アメリカ

自覚…

俺は少し考えた

自覚というのがあまりわからなかった。

とはいえ、軽い気持ちでしていた訳でもない

オレは返事に困った

アメリカ

……

はぁ、すぐ答えられないんだ

アメリカ

あぁ

アメリカ

自覚。というのが分からない

アメリカ

軽い気持ちでしてきた
そんな訳ではない。
だが、自覚を持ってしていたか
と聞かれればそれも違う

面倒くさい答えを出したね、

それに、何よりキミには無理そうだ

アメリカ

何がだ

キミに世界の警察は似合わない

アメリカ

……

当然の結果だ。そう感じた

そりゃそうか、 自覚があるのか答えられないのに 世界の警察を任せれるわけないよな。

そう考えていれば 謎の声 ・ エルは「ただ、」と続けた

僕はキミに世界の警察をしてほしい

似合わないけど、それでもして欲しい

アメリカ

何をすればいい?

オレは深入りした 只々、世界の警察として 世界を取り締まるものとしての自覚を 持ちたかっただけだった

世界を変えよう 誰もが生きやすい世界に

オレはそれがどんな世界か分からなかった

アメリカ

誰もが生きやすい世界、?

……

もう時間が無いね この夢が覚める

確かに、微かにだが、 エルの声が聞こえにくくなっている

アメリカ、この夢から覚めた後からは 僕の声がはっきりと聞こえるようにする

僕の言う通りにしてくれるかい?

アメリカ

……あ、ぁ

意識の遠のく中でオレは はっきりとそう返事した

アメリカ

……んん?

起きると顔が濡れていた

と言っても涙じゃない

オレはぐっしょりと汗をかいていた

アメリカ

うわ、ベタベタ…

汗のベタベタで不快感を感じ 立とうと手を動かした時

手に重なる温かさを感じた

イギリス

……

アメリカ

親父…?

イギリス

んっ、……

イギリス

アメリカ……?

アメリカ

あぁ、?

イギリス

…………っっはぁ、…

特大の溜息を着いて親父は 既に抜かれていた力をさらにぬいた

アメリカ

……

イギリス

……

沈黙が続き、流石に怒れるそう思った

イギリス

心配したんですよ?

アメリカ

Sorry…

イギリス

もう二度とこんなことに
ならないようにしてください

アメリカ

…OK、分かった

予想外にも怒られることはなかった

その事にまずは安堵していると 親父は「で、」と話を繋げた

イギリス

何があったんですか

アメリカ

あぁ、話そう

ダメだよ

アメリカ

イギリス

アメリカ?

アメリカ

……

イギリス

…っ、?

絶対言ったらダメ。 これは裏の行動なんだ。 表の者に知られてはいけないんだよ

アメリカ

……分かった( ボ ソ ッ

イギリス

で、何があったんですか?

まだ少し汗をかき 具合の悪そうなバカ息子に問いかける

そうすれば何か話そうとしてくれた

アメリカ

あぁ、話そう

そう言った直後、 アメリカは空を見て固まった

イギリス

アメリカ?

私がそう呼びかけても返事をしない

それどころか、 気づけばアメリカの目は光のない 虚ろな目になっていた

アメリカ

……

イギリス

……っ?

アメリカ、息子に何が見えているのか 何が息子を襲っているのか 息子の身に何が起こっているのか

私はとにかく心配だった

アメリカ

_____。

そろそろもう一度名前を呼ぼうとした時 アメリカは何かをぼそっと呟いた

次にアメリカを見た時には目に光が戻り 話し始めていた

アメリカ

その話なんだけど

でも、アメリカが放った言葉は 私が望んでいたものでは無かった

アメリカ

やっぱ言えない

イギリス

……何故です…?

アメリカ

なんでもない!
言いたく無くなっただけだ!

理由を聞いても何も言ってくれない

イギリス

はぁ?!そんな身勝手な…

アメリカ

親父だって忙しいだろ?

アメリカ

もう俺大丈夫だし、
帰っても大丈夫だぞ!

その上遠回しに 「もう帰れ」 そう言われた

イギリス

心配です

仕事より家族、それも息子を優先する それは親として必然な事だった

アメリカ

イギリス

あなたが心配なんですよ

アメリカ

親父?

そんな私を不思議そうな驚いたような あまり見ない顔で見つめる息子に どこか腹が立った

イギリス

この短時間で
貴方は2回倒れたんですよ

イギリス

1度起きた時、
前の記憶もなかった

アメリカ

……

私はこの時思いを伝えようと必死だった

イギリス

そんな我が子を見て、
心配しない親が…
何処にいるんですか…!

その時私はアメリカの目を見れてなかった 変化を見せたのは目だけだったのに

アメリカ

……今更、心配なんて、
都合いい事言うなよ…

その一言は、私に深く傷を入れた

でも私はそれ言われるに値する事を してしまっていた。 それをわかっていた。

だから、言い返せなかった

イギリス

……

アメリカ

ぁ、ちが…うっ!
親父…ごめん、違うんだ…

イギリス

……大丈夫ですよ、笑

アメリカ

……ごめん…

すぐに謝ってくるアメリカが どこかしっくりくる事に気づいて 気分が悪くなる気がした

イギリス

やはり貴方に謝られると
違和感しかありません……笑

アメリカ

……

イギリス

空気が重くなりましたね…
すみません

違和感など微塵も感じなかったが 嘘をつき、部屋を後にすることを伝えた

イギリス

また来ますね…

アメリカ

あ、おう…

パタンっ

パタンっ

アメリカ

……

アメリカ

なんで……

なんであんな事を言ったのか。 自分でも全く分からなかった

口が勝手に動いた。 そんな、日本アニメで聞くような言葉が ピッタリな感じだ

ふふっ、よく言ったね

アメリカ

……

アメリカ

オマエか……?

ん?何が〜?笑

アメリカ

オレはあんな事思ってない!

本当に?

アメリカ

は ?

言っただろ?僕は陰だ。

アメリカ

訳わかんねぇよ。

んっとに馬鹿。馬鹿だキミは

アメリカ

…… !

なんだ、これっ

頭が重い……

アメリカ

オマエ、力ずりぃだろ、

陰は陰を引く

キミのお父さんに言ったあの言葉は

陰のキミの本音だ

俺には全く分からなかった

その陰を引き出すこと

その陰の本音を口に出して 親父を傷つけること

それが世界の警察になることに どう繋がるのか

糸口が何も見えなかった

アメリカ

……わかんねぇよ

アメリカ

オレは、思ってねぇんだ。
思ってない!
親父を傷つけたくない

アメリカ

なんであんな事言わせた!?

……

キミはアメリカだ アメリカは国だ

国なら、1つや2つ。 隠したい暦があるだろう?

アメリカ

……

その『隠したい暦』が

陰だよ

アメリカ

……

隠したいコヨミ。 これには心当たりがあった

アメリカ

……植民地時代の、オレ?

そう!そうだ

アメリカ

そのオレの本音が、あれ…

やっとわかってきた?

陰のキミと今のキミ。 両方が『アメリカ合衆国』だ

だから、あれは キミ自身の本音なんだ

アメリカ

……あれが俺の本音…

さぁ!切り替えて!

世界の警察になるには

犠牲は付き物だ

アメリカ

……

オレは、この時初めて 間違いを犯したのだと この計画にした勘違いに気づいた

幻妖華

第1話に続けて
第2話も読んでくれた方

幻妖華

ありがとうございます!

幻妖華

第1話では、
3件もコメントを頂いた上

幻妖華

約300いいねを
押して頂きました!

幻妖華

とっても感謝してます!

幻妖華

これからも、
よろしくお願いしますね!

この作品はいかがでしたか?

324

コメント

11

ユーザー

めちゃくちゃ最高(*`ω´)b もう死ぬかも😇

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