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ヴァンパイア
まずは僕がなぜヴァンパイアになったかについて触れよう
ヴァンパイア
僕は物心ついた頃にはもう1人になっていた
ヴァンパイア
親はいない
ヴァンパイア
捨てられたのか、それとも死んだのかは知らないが最初から親の存在を僕は知らない
ヴァンパイア
孤独だった
ヴァンパイア
施設で育ったが、親の記憶が一切ない奴の方が少ない
ヴァンパイア
だからなのか、施設の子供も学校の奴も皆が僕をいじめていた
ヴァンパイア
人間とはくだらないもので、底辺の人間を必死になって炙り出し、そいつをボコボコにすることで自分を必死に慰めては満足するような生き物なのだ
ヴァンパイア
先生と呼ばれる人間もいじめがバレると自分の評価が下がると必死に火消しをするが、僕を助けようとはしなかった
ヴァンパイア
ある意味、人間を捨てる要素はもう揃っていたんだろう
ヴァンパイア
僕は常に死にたいと思う様になっていた
ヴァンパイア
命は大切？
それは違う
それは違う
ヴァンパイア
生きる価値の無い命だってあるのだ
ヴァンパイア
僕は死にたくて死にたくてたまらなかったんだ
ヴァンパイア
だからあの日、馬鹿みたいな提案を受け入れてヴァンパイアなんかになってしまったんだ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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