辺りはすっかり真っ暗になっていた。
えいじ
みっくん、大丈夫?
駐車場に着くなり、
つりめを助手席に座らせ窓を開ける。
つりめ
だいじょうぶ、ありがと…
ぼーっとしながら外を眺めるつりめ。
月明かりのあたる彼の首筋は
お酒のせいでほんのり赤く色づいていて
とても色っぽかった。
見惚れていたえいじはハッとして気づかれないように声を掛けた。
えいじ
…水、買ってこようか?
えいじが車から出ようとすると
つりめは外を眺めたまま
えいじの腕を器用に掴んだ。
えいじ
みっくん…?
つりめ
だめ…
えいじ
え?
つりめ
行っちゃダメ…
外を捉えていた瞳は
いつの間にかえいじに移されていて、
つりめ
ここにいて…?
あまりにも綺麗な瞳で見つめるものだから
えいじはつりめから目が離せなくなっていた。
水野
えいちゃ〜ん。
ふと気がつくと、水野たちが後部座席に
いまだに泥酔しているそらとりくをを押し込んでいた。
太郎あげあげ
えいちゃんいなくて大変だったんだから…
たろあげが笑いながらため息をついた。
えいじ
あ、悪りぃ。
太郎あげあげ
これ俺、座れそうにないから
太郎あげあげ
タクシーで帰るわ、気をつけて。
えいじ
おう、またアバハウスで。
えいじはたろあげに手を振り返すと
車を発進させた。






