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『Q.Inside the light source.』【nksm】【brkr】【knshk】

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『Q.Inside the light source.』【nksm】【brkr】【knshk】

5 - episode three . それでいいんだよ

♥

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2025年03月29日

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episode three . それでいいんだよ

 

__失礼しまーす

 

あ、sm...と...?

br

sm

ああ、kr

この天パの眼鏡は霧哉光黄。俺を含む友人達からは、krと呼ばれている。

kr

どうしたの、今日仕事無いよね?

sm

まあ、いろいろ...

そう言って場を濁す。

nk

...えっと、確か2組の...?

nkはkrの様子を窺いながら、記憶を絞り出して名前を聞こうとしていた。

 nk(そして俺)とkrはクラスが別であり、二人は接点があまり無いんだった、とふと思う。

kr

あ、霧哉光黄です。krって呼んでもらえれば!

krの自己紹介に nkとbrも、名前とあだ名を告げていた。 その後brは、また俯いていたが、大丈夫なのだろうか。

sm

(...気まずいのかな、でも、無理もないか...)

nk

おっけ、krね!
kr、生徒会に所属してなかったっけ?

kr

うん、なんかsmがお世話になってるみたいだね( 笑

二人はそこそこに盛り上がっている。 目線の先には、完全に二人だけの世界が構築されていた。

...俺もなんだか気まずくなってきたな。 暇で、時計を見たりもする。

昼休みもあと半分、というところか。 午後の授業は何だったか__

br

...あの、sm、さん

横からbrの声がする。 すまさん、って弱々しい声で呼ばれると、不意にも落ち着かなくなってしまった。

sm

どうした?

br

っちょっと、話したいから着いてきて...!!

sm

お、わっ?!

声量が増し、俺の腕を掴みながら勢いよく早歩きしだす。

その勢いときたら、俺が驚くのも無理はないだろう。 気づけば、生徒会室からはあっという間に退出していた。

sm

ちょ、本当にどうしたんだbr...!?

ここは、おそらくだが、よっぽどの用事がない限り立ち入ることの無さそうな校舎の端。

ようやく足を止めたと思えば、今度はなんだ。全く見当がつかない。

br

...ねぇ、smさん見たよね、僕のピアス。

sm

ピアス...?

...brを前に、あのときのnkとの会話がフラッシュバックする。

nk

_...smも見たでしょ?
右耳だけに付けられたピアス

sm

_海外では、同性愛者を表す付け方...

sm

...。

ああ、nkの予想は本当だったのか。 他人事みたいな感想が残った。

br

...ほら。
今は学校だから付けてないけど...

...黙っていた俺を見兼ねたのか、brは自分の髪を耳にかけ、右耳を俺の瞳に映らせる。

そこには確かに、ピアス用の人工的な穴が空いていた。

つまり...

sm

...brは、同性愛者なのか?

未だ黙っているbrを前に、確認を取るように何の躊躇もなく、呟いてしまった。 ...気遣いのかけらも無い言い方だ。

...brのその繊細な心に、気に、障ってしまったか。

別に、brを気味悪がりたい 蔑みたい なんて思ってないし、人をいじめるような、そんな趣味もない。

...こういうのは言葉にしなきゃ、伝わらないよな。 きっとbrだって、「ピアスを付ける」という表現の方法で伝えているのだから。

きっと、言葉にするのは勇気が伴うはずで。

brは顔を上げ、俺を見た。

br

あは...可笑しいよね...
僕、男の子が好きみたい。

br

...kr...僕、krにずっと近づきたかった。でも、僕とkrは男の子同士で...!

sm

...!

kr。いきなり知っている名前が出てきて、困惑する。だがお得意のポーカーフェイスを利用して、なんとか取り繕う。

...毒を喰らったように、苦しそうに呟くbrの姿は、見ていて居た堪れなかった。

どう声をかけるべきなのか...わからない。 そして、brは今にも泣き出しそうな表情でいた。

br

ほんと、今日はごめん...!
気分悪く、させたよね、

br

馬鹿にでも何でもしていーよ、受け入れるからさ...?

似合わない作り笑顔は、見ているこちらまで苦しくなる。 br...

sm

_...いつ、俺が同性愛を否定した?

sm

人を愛することは悪いことじゃない。好意に、性別も年齢も関係ない。それを馬鹿にするなんて、阿呆のやることだ。

br

っえ...?

sm

...br。
「krが好き」、それでいいんだよ。

stay tuned....。.:*+

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