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バレー部員
バレーボールが倉庫に運ばれていく。 カバンにシューズを詰め込みさっさと体育館を出る。
青兎
白い吐息が浮かぶ。
オレンジ色に染まる家への道を、冬の寒さを覚えながら歩く。
青兎
いつも通り鍵を閉め、いつも通りソファに座りリモコンを操作する。
いつも通りの1日だ。
いつも通りの1日だった。
1時間後
季節が冬というのもあって、外はもう真っ暗だ。
車のライトがしきりにベランダを照らしている。
現在の時刻は午後7時半。いつも通りなら玄関からただいまと言う母の声が聞こえてくるはずだった。
しかし
いくら待っても母の声は聞こえてこない。
部屋の中の異様な静けさに、冷たい汗が体を伝う。
青兎
青兎
青兎
そう信じるしか無かった。
数時間後
自分のお腹は限界のようで、音が鳴り止まない。
お米は少なかったが、幸い5合分はあるようだ。
ご飯を炊き、夜ご飯を作って食べる。
お風呂に入り、寝る準備を済ませ、布団に潜り込む。
どれだけ経ったのか、いつの間にか夢の中へ足を踏み入れていた。