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放課後
音楽室には、誰もいなかった
黒离は一人で座っていた
ギターを持ったまま、何も弾かずに
ur
いつもなら、もう来ている時間
ur
ur
そのとき
ガチャ
扉が開いた
mf
少しだけ息を切らしている
ur
mf
mf
ur
mf
ur
mf
ur
mf
ur
mf
ur
mf
ur
mf
ur
ur
mf
その日
二人の音楽は終わった
そしてそれは、やがて——
「だから僕は音楽を辞めた」
という選択へと繋がっていく
ギターの音が鳴る
ジャーン
でも、すぐに止まった
ur
mf
ur
mf
ジャーン
ur
mf
ur
mf
強張った静寂が辺りを包み込んだ
そして、黒离が言った一言でさらに空気が凍った
ur
mf
ur
mf
ur
ur
mf
ur
mf
ur
ur
ur
mf
mf
ur
mf
ur
黒离はギターを置いた
ur
mf
ur
mf
ur
黒离は笑いながらそう言ったが、目は笑えていない
ur
ur
ur
mf
ur
mf
黒离は少し声を荒げた
ur
空気が震える
ur
ur
ur
一瞬言葉が詰まる
でも、もう止まらなかった
ur
mf
mf
ur
ur
mf
ur
mf
ur
ur
mf
ur
ur
ur
ur
mf
ur
ur
一歩近づく
ur
紫苑の心臓が強く鳴る
mf
黒离は静かに言った
ur
ur
紫苑の呼吸が止まる
mf
ur
mf
珍しく、紫苑が声を荒げた
その瞬間、二人とも動けなくなる
紫苑は言葉を探す
でも、上手く出てこない
mf
言いかけて、止まる
本当は、言いたいことがあるのに…言えない
mf
mf
黒离はそれを見て、笑った
ur
ur
その一言が、決定的だった
紫苑の手が震える
mf
でも、黒离はもう聞いていなかった
ur
mf
ur
軽い声だった
紫苑の頭が真っ白になる
mf
ur
ur
その言葉に、紫苑の胸が強く締め付けられる
mf
ur
mf
ur
その一言で、全てが崩れた
紫苑は動けなかった
何も言えなかった
黒离は背を向け、扉に向かう
mf
初めて、名前をちゃんと言った
ur
黒离の足が止まる
でも、振り返らない
mf
小さな声
でも、確かに震えている
黒离は目を閉じる
ur
ur
でも、振り返らなかった
ur
それだけ言って、音楽室を出ていった
紫苑はその場に立ち尽くす
手が震えている
mf
mf
「楽しいから」だけじゃない
そんなわけない
本当は、もっと、
mf
mf
mf
mf
椅子に座る
そして、鍵盤に手を置く
ポーン
音が響く
でも、続かない
mf
mf
一人では音楽が成立しなかった
そのとき、初めて気づく
mf
小さく名前を呼ぶ
でも、もう遅かった