もう一度貴方に恋を

もう一度貴方に恋を

7月

君へ告げる

“好きです”と表に綴った

ペラペラの紙の裏には

君の丸っこい文字で

“ごめんなさい”と

綴ってあった

私に手紙を渡した君は

すごくすごく

笑顔だった

貰ったときは

目もからからで

涙もくそもなかった

ただただ

笑いが溢れるばかりだった

今思えば

私は君のことが好きだったのだろうか

告白したことをもみ消そう

と、しているのかもしれないけど

私のよくない

“くせ”が

この告白騒動を起こしたのかも

1月

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

ｼｰﾝ

ｽｯ

ｽｯ

私は綾瀬が嫌いだ

嫌いというより

関わりたくない

というほうが

合ってるのかもしれない

綾瀬は私の初恋相手だ

もう覚えてないのかもしれないけど

私があいつを追いかけてたことは

でもその気持ちはなくなった

貴方は私の事なんて

これっぽっちも思ってないことに

気づいてしまったから

なのになのに

神様は意地悪だ

こいつと学級委員を

しなきゃいけないなんて

まぁ、好きにはならないけど、、

でも、いやだ

5月

私は綾瀬の事なんか好きじゃない

この時

なぜか胸が焼けるように

痛かったんだ

私は綾瀬なんか好きじゃない

絶対、絶対好きじゃない

お前と一緒にいたくねぇー

<はははははっ　　　　

最近

あいつの声、

姿、

全部を目で追ってる気がする

あのとき

ああ言ってしまったときは

もうどうしようもないと思った

好きという気持ちは

蓋できないと思った

もしかしたら

ずっとずっと

はじめて好きになったときから

この思いはかわってなかったのかも

しれない。

好きになってから

4年間

ずっとあってなかったから

確かめるときがなくて

違うだろう

と勘違いしてたのかもしれない

勘違いしながら君の事を好きになって

もう一回

貴方の事を好きになったのかも

好きな人がすぐかわって

変に思われないための

口実かもしれない

もしかしたら皆変に

思ってるのかもしれない

そんなことを思いながら

もう一度貴方に恋を

した。