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俺は、正義を疑ったことが無い
子供の頃、泣いている子を見ると放っておけなかった
悪いことをしてる奴を見ると、怖くても立ち向かった
ヒーローになりたかった訳じゃない
ただ、「誰かが泣く世界」が嫌だった
だから警察官になった
23歳 若いが、エースと呼ばれている
だけど___
ひとつだけ、どうしても捕まえられない組織がある
"黒鴉"
証拠を残さない殺し屋集団
標的は、裏社会の人間が多いが、完全に善とも言い切れない
何度現場に行っても、そこにあるのは死体と静寂だけ
俺は、焦っていた
正義が届かない
その日も空振りだった
同僚の佐藤が書類を机に叩きつける
佐藤
俺は深く息を吐いた
ya
佐藤
違う
強くなんかない
ただ、諦めるのが嫌いなだけだ
仕事帰りに、無性に海が見たくなった
潮風が、疲れた思考を洗い流してくれる気がした
夕焼けが水平線に沈む浜辺。
そこで、俺は君を見つけた
白いシャツ
細い手
砂浜に膝を抱えて座る少年
その横顔は、あまりにも綺麗で、心臓が変な音を立てた
ドクン
今まで感じたことない鼓動
これが何か、俺は知らなかった
恋なんて、知らなかったから
ya
声が少し震えた
少年がゆっくりこちらを見る
その目は、凍った湖みたいだった
感情がない
ur
ya
ur
冷たい
でも、目が離せない
ya
ur
その通りだ
普通ならここで引く
でも俺は、なぜか離れられなかった
隣に座る
潮の匂いがする
沈黙が痛い
だけど、嫌じゃない
ya
ur
ya
君は何も答えなかった
でも、少しだけ視線を逸らした
その横顔が、少しだけ寂しそうに見えた
その日、名前は教えて貰えなかった
でも帰り際、俺言った
ya
ur
突き放す声
でも、拒絶じゃなかった
そう思えた
俺はその日から毎日海へ通った
三日目
五日目
一週間
彼は、ほぼ同じ場所にいた
俺は、毎回話しかけた
ya
ur
ya
ur
ya
無言
だけど、帰らない
それが嬉しかった
ある日、俺は盛大に転んだ
砂浜に足をとられて盛大に。
ya
その瞬間
ur
君の口元が、ほんの少しだけ上がった
笑った
確実に
胸がギュッと締め付けられる
ya
ur
ya
ur
その声は前よりも柔らかい
俺は気づいた
この子は感情が"ない"んじゃない
閉じ込めているんだ
ある日、聞いた
ya
ur
ya
沈黙
ur
その言い方が妙に冷たかった
ya
ur
俺は、それ以上聞かなかった
聞くのが、怖かった
ya
ur
その瞬間、世界が変わった
ya
そう言うと、うりの頬が少し赤くなった
俺は完全に恋に落ちていた
海に通い始めて三週間が過ぎた
俺の日常は、仕事とうりでできていた
朝は警察官
夜は、ただの"うりに会いたい男"
その日は風が強かった
うりはいつもの場所にいたけれど、髪が乱れて、どこか弱く見えた
俺は隣に座る
ya
ur
強がりだと分かった
俺は上着を脱いで、そっとうりの肩にかけた
ur
ya
しばらく沈黙
やがて、うりは小さく頷いた
ur
ya
うりは視線を落とす
ur
ya
ur
ya
うりの喉が、小さく動く
ur
ya
ur
一瞬空気が止まった
俺は、冗談だと思おうとした
でも、うりの目は本気だった
ya
ur
淡々としている
罪悪感も誇りもない
ただ事実を述べるみたいに
胸がザワついた
でも、それでも
ya
自分でも、どうかしてると思った
うりが俺を見た
その目が、初めて揺れた
ur
ya
ur
ya
その瞬間、うりの口元が、ほんの少しだけやわらいだ
それは、はっきりとした "笑顔"だった
俺は、この笑顔に救われた
きっとこの子は、ずっと一人だった
誰にも抱きしめられず、誰にも止められず、誰にも叱られず
ただ、与えられた役割目をこなしてきた
感情を殺すことで、生きてきた
なら、俺が取り戻したらいい
だが、現実は甘くない
翌日、署で佐藤に呼ばれた
佐藤
資料をめくる
若い構成員の情報もあった
写真はぼやけている
年齢、十代後半
冷たい目
嫌な予感がした
佐藤
ya
嘘だ
俺は怖かった
もしも、うりが関わっていたら?
いや、そんな偶然ある訳ない
そう思い込もうとした
その日の夕方、俺はうりをデートに誘った
ya
ur
ya
うりは少し考えて言った
ur
その言葉だけで泣きそうだった
浴衣姿のうりは、息を飲むほど綺麗だった
灯りが揺れる
金魚すくいで真剣な顔をするうり
りんご飴を口にして、少し目を細めるうり
全部愛おしかった
花火が打ち上がる
夜空に咲く光
俺は言った
ya
ur
ya
沈黙
花火の音
やがて
ur
ya
ur
俺は笑った
ya
うりは目を伏せる
そして小さく
ur
世界が止まる
俺はそっとうりの頬に触れた
拒まれない
ゆっくり近づく
唇が触れる
柔らかい
震えてる
俺も震えていた
初めてのキスは、花火よりずっと眩しかった
それからの毎日は奇跡だった
一緒にご飯を食べる
テレビを見て、俺が笑うと、うりも小さく笑う
手を繋いで眠る夜
ur
ya
うりは少しずつ感情を取り戻していった
怒るようになった
照れるようになった
甘えるようになった
俺は本気で思った
うりは、普通の幸せを知らなかっただけだと
ある夜
俺の部屋
近い距離
触れる指先
うりが小さく名前を呼ぶ
ur
それだけで理性が崩れそうになる
キスを重ねる
抱きしめる
服越しに伝わる体温
ya
ur
それ以上は言葉にしない
ただ、静かに、優しく、確かめあった
世界に二人だけみたいな夜だった
俺は幸せだった
だから気づかなかった
黒鴉の包囲網がすぐそこまで来ていることに
幸せって不思議だ
手に入れた瞬間から、失うのが怖くなる
黒鴉の包囲作戦が本格化した
連日会議
張り込み
情報屋との接触
佐藤が俺に資料を渡す
佐藤
育成
その単語がやけに重かった
ページをめくる
そこにあった写真
横顔
整った顔立ち
無表情
__うり。
心臓が止まった
違う
自分に言い聞かせる
ただ、名前の欄に書いてあった
"コードネーム:URI"
手が震えた
佐藤
ya
息が苦しい
視界が揺れる
俺は、その日初めて、正義から目を逸らした
うりに会いに行った
いつもの浜辺
いつもの横顔
こんな綺麗な子が殺し屋?
ありえない
ur
うりが柔らかく笑う
俺だけに見せる顔
嘘だ
全部嘘であってくれ
ya
声が掠れた
ur
ya
喉が詰まる
ya
うりは少し驚いた顔をする
ur
ya
ur
胸が痛い
それは答えになっていない
ya
俺は聞いてしまった
ya
一瞬
ほんとに一瞬
うりの目が凍った
そして、すぐ元に戻る
ur
嘘だ
分かった
俺は警察官だから
人の嘘はわかる
でも、分かりたくなかった
次の日
上司
上司の声は冷たい
上司
なぜ俺なんだ
上司
ya
上司
意味はわかっている
口が乾く
上司
俺は、敬礼した
ya
声が死んでいた
俺はうりを浜辺に呼び出した
出会った日と同じ夕暮れ
同じ場所
違うのは、俺の手にある拳銃
ur
うりは穏やかだった
逃げない
分かっているんだ
俺が何をするか
俺はうりに銃を向ける
ya
ur
あまりにもあっさり
ya
ur
涙が溢れた
俺は正義を信じてきた
人を守るために
でも、守りたい人が、罪そのものだった
ur
うりは真っ直ぐ俺を見る
恐怖も、諦めもない
ただ受け入れてる
ur
違う
今はただの男だ
好きな人を失うのが怖いただの男
引き金に指をかける
でも、力が入らない
手が震える
視界が涙で滲む
撃てない
俺は銃を下ろした
ya
息が荒い
涙が止まらない
ya
ya
ya
うりの瞳が揺れる
そして、うりの目から初めて大粒の涙が落ちた
通信機に嘘を流す
ya
そして、銃を自分の頭に近ずける
ya
うりが目を見開く
ur
ya
ur
その声は、感情に満ちていた
怒り、悲しみ、恐怖
全部、取り戻している
俺は嬉しかった
ya
引き金を引く
銃声が夕焼けを裂いた
俺の体が崩れる
うりに抱きしめられる
温かい
ur
視界が暗くなっていく
最後に見えたのは、泣き崩れるうり
感情を取り戻した顔
それだけで、十分だった
はじめまして(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)るのです!!
最後まで見て頂きありがとうございます!!
今まで見る専だったんですけど、無事高校受験が終わり、私も書きたくなったので書いてみました!!
語彙力無さすぎてヤバいんですけど、どうか温かく見守ってください🥹ྀི
今後もマイペースに投稿していくので、よかったら見てください✨