幸せだよ

俺は生まれつき心臓病を患っている

そして、この前急に発作が起こった

生活が一変した

前まで食べれた美味しいもの

今は味気がない病院食

好きな時間帯に寝てた

今は時間が決まった消灯時間

昔の生活に戻りたい

そう考えながらぼーっとしてると

ガラガラガラー

かおりは俺の彼女

3週間前、付き合って3年になった

かおりには余命が１ヶ月

もう、死ぬことを告げてない

ガラガラガラー

そんな生活が続き死ぬ1週間前になった

かおりが帰ったあと俺はかおりに手紙を書いた

俺を産んでくれた母さん

働いて入院費を稼いでくれた父さん

泣きながら手紙を書いた

そして、母さんに

その日ひろの病状が急に悪化し

ひろは亡くなった

そして、今日はひろのお葬式

｢かおりへ｣

｢これを見てるってことは、俺死んじゃったんだね｣

｢余命１ヶ月って言えなくてごめん｣

｢かおりの悲しむ顔みたくなかったんだ｣

｢かおり、お腹に赤ちゃんいるだろ？｣

｢心配かけたくなかったんだ｣

｢まさか、俺が気づいてないとでも思った？｣

｢すぐ気づいたよ（笑）｣

｢そして最後に｣

｢こんな俺を好きになってくれてありがとう｣

｢こんな俺と付き合ってくれてありがとう｣

｢だからこそ、かおりは俺の事引きずらないで幸せになってくれ｣

｢って勝手だよな…｣

｢でも、かおりには幸せになって欲しい…｣

｢かおりは、笑顔が似合うよ！｣

｢いままで、ありがとう｣

｢そして、さようなら｣

｢ひろより｣

そんな感じで、ひろのお葬式は終わった

それから、10年後

おちまい