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rm
俺は、りもこん
目の前にある、古びた列車を運転する車掌
ちなみに、乗客は今日も居ないだろう
昔は栄えていたらしいんだけどね〜
まぁ、これが時間の流れってやつか
外は凍てつく様な寒さで、空は分厚い雲に覆われて、何も見えない
rm
この街自体がモノクロのせいか、より一層寒さが増している様にすら思えた
本当に気が滅入る…
そんなことを思いながら、運転席に乗り込み、粗末な燃料、輝きを失ったクリスタルを入れる
rm
この列車は、国から直々の命令で走らせている
何でも、この国のシンボル的存在らしい
何のシンボルかは教えて貰えなかったけど
ただ、シンボル的存在な割には、列車のメンテナンスや燃料などが雑だった
そのせいで乗客は寄り付かない
本当は乗るはずだった人々は、皆バスの方へ流れてしまった
何とも不遇な話だ
…それを車掌である俺が客観視しているのもどうかと思うけど
まぁ、別に乗客を乗せようが乗せまいが、給料は変わんないし
そんなことを考えていたら、燃料が燃えてエネルギーになったので、最終確認をした、その時だった
???
外から、人の声がした
驚いて、列車から降りると
???
俺と同い年か少し上か位の青年が立っていた
rm
一応、この列車も対価となる燃料を支払えば乗車は可能
???
青年は安堵の表情を見せ、地図を出した
???
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???
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???
そう言うと、青年は対価である燃料を見せた
rm
???
青年の手には、宝石の様な神秘的な輝きを持つクリスタルがあった
青年が持っているクリスタルがあれば、今よりも列車は更に快適に運転出来るだろう
もしかしたら、青年が指定する駅だって行けるかもしれない
rm
???
???
やけに用意周到だな
それだけ行きたいってことは、何かあるのか…?
rm
あんな上質な燃料、もう手に入らないかもしれない
それに…
rm
“こんなモノクロな世界の外に行きたい”
そんな願望が俺を突き動かして
rm
fu
こうして、ある一人の青年と古びた列車の車掌との逃避行劇が始まるのだった