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偽愛

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偽愛

17 - ー17話ー

♥

10

2019年07月30日

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南 聖羅

(この前はタイミング
逃したから)

南 聖羅

(今日は伝えよう……)

そう意気込み バイトから 戻ったあたしは

南 聖羅

ねー

南 聖羅

お父さん!

お父さん

ん?

お父さん

どうした
聖羅?

南 聖羅

あたし今度
旅行行っても
良いー?

お父さん

なにー!?

お父さん

ま……

お父さん

まさか……

お父さん

お前彼氏
出来たのか!?

南 聖羅

うん!

お父さん

なんだってー!!!

お父さん

お父さんは
許しませんよ!?

南 聖羅

えー?

南 聖羅

彼氏の従兄弟の
結婚式に
行くんだって!

お父さん

ダメです!

南 聖羅

何でよ?!

お父さん

お前まだ
未成年だろ!?

お父さん

そんなこと
許すはず
ないだろ!!

南 聖羅

良いじゃん!!

南 聖羅

彼氏成人
してるしさ!?

お父さん

尚更ダメだ!

お父さん

良い大人が
未成年を

お父さん

振り回してからに!!

南 聖羅

彼氏なんだから
別に良いじゃん!

お父さん

成人したもんが
未成年を

お父さん

連れ回して

お父さん

良いわけ
ないだろ!?

南 聖羅

じゃあ良いよ!

南 聖羅

お父さんの
許可なんて
いらない!!

南 聖羅

勝手に行くから!!

お父さん

ふざけるな!!

お父さん

そんな勝手が
許されると

お父さん

思ってるのか!

南 聖羅

はぁ?!

南 聖羅

んなもん
知らないよ!!

ガンッーーー

バシャッーーー

南 聖羅

?!

お父さん

それで少しは

お父さん

頭冷えたか!!

南 聖羅

ペットボトルのお茶
弾き飛ばして来るとか

南 聖羅

信じらんない!!

お父さん

良いか!?

お父さん

良く聞け!!

お父さん

お前はまだ
未成年だ!!

南 聖羅

だから何?!

お父さん

お前にもし!

お父さん

何かあったら
どーする!?

南 聖羅

何かって何?!

南 聖羅

何にもないよ!!

お父さん

何が起こるかなんて
分からんだろう!!

南 聖羅

もう良い!!

南 聖羅

あたしは勝手に
行くから!!

お父さん

っ!!!

お父さん

勝手にしろ!!!

南 聖羅

言われなくたって
そうするわよ!!!

バンッ!!

あたしは 泣きながら 部屋へ戻ったーーー

南 聖羅

(お父さんの
バカっ……)

あたしは 泣きながら

いつの間にか 眠りに落ちていたーーー

一方その頃ーーー…

お母さん

あらあら
あなた

お母さん

少しやりすぎよ?

お父さん

仕方ないだろ……

お父さん

あいつはまだ
未成年なんだ……

お母さん

それでも

お母さん

あの子は
反対しても

お母さん

行ってしまうわよ?

お父さん

分かってるさ……

お父さん

でも……

お父さん

未成年を連れ回す
だなんて……

お父さん

ろくでもない男に
決まってるんだ……

お父さん

認めれないんだ……

お母さん

そうねぇ……

お母さん

でも
あの子には

お母さん

まだ言っても
分からないわよ?

お父さん

それでも
許せないんだよ……

お母さん

きっとあの子

お母さん

帰って来るまで

お母さん

口聞いて
くれないわよ?

お父さん

それは
イヤだなぁ……

お父さん

それでも父さんは

お父さん

あいつを……

お父さん

聖羅を……

お父さん

心配しない
わけには

お父さん

いかないんだ……

お母さん

うふふ

お母さん

あなた聖羅の事

お母さん

大好きだものね?

お父さん

そうだね……

お父さん

可愛くて
可愛くて

お父さん

仕方がないんだ……

お母さん

でも

お母さん

ペットボトルの
お茶を弾き
飛ばして

お母さん

頭から
かぶらせるのは

お母さん

少しやりすぎよ?

お父さん

それは
分かってるよ……

お父さん

でも……

お父さん

そうしてなければ

お父さん

父さんは聖羅を

お父さん

殴ってしまいそう
だったんだ……

お母さん

あらあら

お母さん

頑張って我慢
したのね

お父さん

全く……

お父さん

あの子の
頑固な所は

お父さん

一体誰に
似たんだかね?

お父さん

母さん?

お母さん

あら失礼ね!

お母さん

あたしだって

お母さん

言うのかしら?

お父さん

そっくりだよ

お母さん

元気に帰るのを

お母さん

待ちしょう

お父さん

はぁ〜……

お父さん

気が重いよ……

お母さん

うふふ

お母さん

しばらくは
目も合わせて

お母さん

くれないわね?

お父さん

イヤだなぁ……
全く……

そんな話しを していた事……

あたしは 全てが 終わるまで

知らなかった……

親の心 子知らず……

あたしはきっと……

親不孝者 でしたねーーー

あの頃のあたしは

何も分かって いなかったーーー……

どうしてお父さんは あたしの事

分かって くれないんだって……

いつも優しくって

いつもあたしの 味方をしてくれた お父さん……

どうして今回は 味方をしてくれないの……?

お父さんなんか

大っ嫌い……

そう思っていた あの頃のあたしは……

とても自分勝手で……

自分の事しか 考えてなかった……

今なら分かる……

あの頃のあたしは……

とても浅はかで……

子供だった事を……

さぁ……

幕は上がった……

もう抜け出せない……

これから始まるのは……

長い長い

あたしの闘いーーー

暗闇に包まれた道は

あたしを

破壊するーーー……

全身を傷だらけにし……

心さえ支配しーーー……

精神を狂わせるーーー……

準備は良い?

これから始まるのは

狂愛ーーー……

偽愛ーーー……

恐怖ーーー……

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