コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
翌朝も、寒かった。
昨日、大爆笑で帰ったおかげで、 今朝も普通に家を出られた気がする。
慎吾は、不器用だけど真っ直ぐだから、 いつも救われる。
もう少し、時間が欲しいから…
いつもの時間、瑞樹がうちの前に現れる。
果歩
マフラーを渡した。
瑞樹
相変わらず、クールな反応。
こらこら、もっと喜んで!
でも、早速、首に巻いてるよ。
公園の先で慎吾を見つける。
瑞樹
慎吾の首にあるマフラーを見て、瑞樹がつぶやく。
果歩
こうなると思って、 編み上がりは揃えたんだから。 子どもの頃から、 こーゆーのはケンカのタネになる。
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
もう無いとは思ったけど、まさか、まだあるのかい! どっちが先って…
瑞樹は、 黙って慎吾のマフラーを引っ張った。
慎吾
瑞樹
……‼︎‼︎……
瑞樹にかかると子ども扱いの私と慎吾は、見事にうろたえてしまう。
瑞樹
と、さっさと歩いて行ってしまった。
どういうことなんだろう?
必死に考えるけど、わからない。
慎吾
果歩
そんなに先がよかったのかな 案外こどもっぽいな、瑞樹
そして、放課後。
1つずつ、きちんとしよう。 圭くんに、ちゃんと話そう。
圭
果歩
たぶん、もう、圭くんは気付いてる。
圭
あ、初めて見る、圭くんのそんな顔。
中庭まで、一緒に歩いた。
圭
果歩
圭
圭くんは大きく息を吸った。
圭
果歩
圭
果歩
圭
そう言うと、圭くんは、 戦隊ヒーローのお年玉袋を出した。
圭
それは、色褪せて少しすり切れてるけど…
果歩
圭
誰よりも繊細なこの人は、 きっと、あれからもロサンゼルスで、 たくさん頑張ってきたんだろうな。
そして、頑張って私に会いに来てくれた。
果歩
圭
果歩
圭
果歩
圭
果歩
圭
果歩
圭
果歩
圭
ずっと思って、ずっと見てる…
私も…
果歩
圭
そう言うと、圭くんは中庭を出て行った。
背中には、確かに 白い羽が見えた気がした。
彼は、私の背中を押すために 舞い降りてきた、天使かもしれない。
今度は果歩ちゃんががんばって
って 圭くんは言ってたけど
それは、慎吾に答えを出すってこと…?
…このままにしてたらダメだよね…?
どうしよう わからない
そうだ、瑞樹なら
きっと、どうすればいいか教えてくれる
だって、ずっと3人でいたんだもん。
『ずっと思って、ずっと見てる』はず。
---------------
果歩
瑞樹
……
瑞樹
全部話を聞いたら、瑞樹は頭を抱えた。
瑞樹
果歩
瑞樹
激しめのタメイキ そして天を仰ぐ瑞樹
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
瑞樹は、困った顔で言った。
始まっちゃうって…?
瑞樹
果歩
瑞樹
『ポン』と私のアタマに手を乗せたあと、 ひらひらと手を振って、 瑞樹は行ってしまった
自分で考える… 慎吾のために
少し時間がかかりそうだ…