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現在、深夜2時。 目覚めてしまった七瀬は、執務室に足を運んだ。

七瀬 あお

(流石に誰も居ないか…。)

忙しい時期も過ぎ、数日の徹夜で疲れた幹部達も しっかりと休めているはずだ。

話し声が聞こえる。

七瀬 あお

……凛音さんに、律さん。

2人は七瀬の声に気が付くと、くるりと顔を向けた。

一色 律

一色 凛音

七瀬。まだ起きてたの?

七瀬 あお

目が覚めちゃって…。

七瀬 あお

お二人こそ、この時間までお仕事してたんですか?

七瀬 あお

何か手伝えることありますか

一色 凛音

いや…、僕らも眠れなくてさ。

一色 凛音

ちょっと飲んでたんだ

確かに、PCの電源は付いていない。 代わりに2人の手元には、缶チューハイがあった。

一色 凛音

七瀬も一杯どう?

七瀬 あお

あ…、じゃあ、いただきます

一色 凛音

七瀬ってお酒強いの?

七瀬 あお

普通…、ですかね。

七瀬 あお

弱くもないと思います

一色 凛音

そっか。

一色 凛音

はい、どーぞ

七瀬 あお

ありがとうございます!

一色 凛音

僕も普通かな〜…

一色 律

兄さんと刻は弱いんだよね

七瀬 あお

そうなんですか

一色 律

別に普通

一色 律

今酔ってないし

一色 凛音

いやそれノンアルね

七瀬 あお

あっ、ほんとだ

一色 凛音

天と寛由は強いよね

一色 律

うん…

七瀬 あお

あー…、解釈一致かもです

一色 凛音

一回ベロベロに酔わせようと頑張ったんだけど

一色 凛音

先に僕らが潰れちゃってさぁ

一色 凛音

七瀬が強ければ、戦ってもらえるかと思ったんだけど…、

七瀬 あお

お役に立てずすみません…

一色 凛音

や、そういう意味で言ったわけじゃないから

一色 凛音

…ごめん、お酒のせいで気ぃ回ってないわ

七瀬 あお

いえっ、全然気にしてないです

七瀬 あお

(眠そう…。)

一色 凛音

……ね、七瀬

七瀬 あお

七瀬 あお

なんですか?

一色 凛音

『檳榔子には僕を良く思ってない連中が居る』っていったっけ

※第4話参照

七瀬 あお

……あぁ

七瀬 あお

はい、聞きました。

七瀬 あお

(踏み込んで良いのか分からなくて、今まで聞いてなかったけど…。)

七瀬 あお

檳榔子のいろんな人と関わる機会ありましたけど…、

七瀬 あお

正直、全然そんな感じしなかったです。

一色 律

部下達全員、お前が俺らに監視されてること知ってるから…

一色 律

普通なら、幹部の近くにいる人に、幹部の悪口なんて言えないよ

一色 凛音

やっぱ幹部って怖いはずだもんね

一色 凛音

たまにそういうネジぶっ飛んでる奴とか居るけど…、そいつは例外

七瀬 あお

いるんだ…

一色 律

それに、幹部の中じゃ、凛音のこと良く思ってない奴なんて居ないし。

一色 律

陰でそんなこと言ってんの、幹部にバレたらどうなるか分からない

七瀬 あお

な、成程…?

一色 凛音

別に僕のことどう思ってたって、どうでも良いんだけどね。

一色 凛音

それで裏切られたりしたら、たまったもんじゃないって話

七瀬 あお

(なんだかんだ上下関係しっかりしてるんだよなぁ…)

一色 凛音

…それで、僕が一部によく思われてない理由なんだけど。

七瀬 あお

聞いていいんですか…?

一色 凛音

え?うん

一色 凛音

何教えたって、七瀬が僕を嫌いになることは有り得ないでしょ?

七瀬 あお

う……

七瀬 あお

(あ、圧が…。)

一色 凛音

言ったことあるかもしんないけど…、僕、女なんだ

七瀬 あお

……?

七瀬 あお

あ、やっぱりそうでしたか。

七瀬 あお

ていうか、ずっとそのつもり…、でした

一色 凛音

まぁ、隠してた訳じゃないからね。

一色 凛音

どこかで“兄さんの妹”って紹介したかもしれないし

七瀬 あお

…、え、もしかして、それですか?理由

一色 凛音

うん

七瀬 あお

……えぇ

七瀬 あお

今どき?女性だから批判…?

七瀬 あお

まだそういう考えの方、いるんですね

一色 律

改めて聞くと、なんか古くね?

七瀬 あお

古いです

一色 律

そんな老人雇った記憶ねーんだけどー!

一色 凛音

残念、雇っちゃってます

一色 凛音

まぁ、仕方無いっちゃ仕方無いんだけどね

一色 凛音

例えば、兄さんとか刻とかに、リスペクト持ってる子がいるとするでしょ?

一色 凛音

そこに急に女が入ってきて、それも幹部。

一色 凛音

その子からしたら幹部の皆に守られてるようにも見えちゃうしね

一色 凛音

そりゃムカつくよね〜

七瀬 あお

……、。

一色 律

事実上、お前ソイツより仕事できるじゃん

一色 凛音

まぁねっ

一色 凛音

でもそういう風に見えるのは仕方無いでしょ

一色 凛音

他の幹部より劣ってるのも事実だし…。

一色 律

んなこと…。

七瀬 あお

………。

一色 凛音

……あははっ…、何で2人が悲しそうな顔すんのさ

七瀬 あお

だって…

一色 凛音

本当に僕は全然気にしてないよ。どうでもいいし

七瀬 あお

……私は、凛音さんにリスペクト持ってます

一色 凛音

………うん。

一色 凛音

そういう子達がいるから…、気にならないんだよ

一色 凛音

直接何かされても、兄さんが威嚇すればすぐ無くなるし

一色 律

任せろ

七瀬 あお

兄弟愛ですね!!!

一色 凛音

兄弟愛……か

一色 凛音

そうかもね

一色 律

果たして、マフィアグループに愛は存在するのか…?

一色 凛音

うわ、なんか語りだしたよ

一色 凛音

ごめんね、深夜テンションでおかしくなっちゃってるみたい

七瀬 あお

いえ…!私も、失礼なこと言っちゃってたかも

一色 凛音

んーん、そんなことないよ

一色 凛音

でも、気を付けてほしいことが1個

七瀬 あお

一色 凛音

君、警戒心無さすぎ。

七瀬 あお

ゔっ……、

一色 凛音

僕らも一応犯罪者だからね。薬でも盛られてたらどうするの?

一色 凛音

アブナイ薬飲まされるとか、睡眠薬で眠らせて犯されるとか。

一色 凛音

何なら毒で殺られるとか

七瀬 あお

さ、流石にそれは……

一色 凛音

有り得るよ。

七瀬 あお

ゔっ

一色 凛音

ちゃんと自覚して。ここはマフィアグループのアジトで、僕らは犯罪者。

一色 凛音

そして七瀬はそんな僕らに気に入られてる

七瀬 あお

ほんとですか!?

一色 律

だから、そこで喜んじゃダメって話。

七瀬 あお

あ………

一色 凛音

ここで飲んでたのが僕らで良かったね

一色 凛音

あやめや寛由なんかだったら、今頃………

一色 凛音

…いや、何でもない。

七瀬 あお

一色 凛音

とにかく、そこは分かっていて。危なっかしくて見てらんない

七瀬 あお

す、すみません…。

七瀬 あお

(……お母さんみたい。もっと危機感失いそうになる!!)

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