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柊 綾人

あれから数日経ち今日は遊園地に行く前日…

柊 綾人

なのだが…

柊 綾人

「えっと、結衣…悪いけどもう一度言ってくれ」

如月 結衣

「だから明日は別々に行って集合しようよ!」

柊 綾人

「えっと…なんで?」

如月 結衣

「なに、そんなこともわからないの?」

柊 綾人

「んーお前がバカなのはわかった」

如月 結衣

「は?」

柊 綾人

「冗談です許してください目が怖いです」

如月 結衣

「ったくもう、それで本当にわかんないの?」

柊 綾人

「あぁ、割と真面目にわからん」

如月 結衣

「しょうがないなぁ。じゃあ教えてあげるよ」

如月 結衣

「明日遊園地に二人で行くってわけじゃん?」

柊 綾人

「あぁそうだな」

如月 結衣

「てことはデートってことじゃん?」

柊 綾人

「うん?」

如月 結衣

「え、なに。なんか変なこと言った?」

柊 綾人

「いや、デート…なのか?」

如月 結衣

「逆にそれ以外なくない?」

如月 結衣

「男女二人っきりで遊びに行くのをデート以外なんて言うの?」

柊 綾人

「えっと…」

柊 綾人

「ちょっとデートの定義について調べさせてくれ」

柊 綾人

そういい俺はスマホでデートの定義を検索し…

柊 綾人

「日時や場所を定めて異性と会うこと…」

如月 結衣

「ほら!デートじゃん?」

柊 綾人

「いやでも他のやつ見ると…」

柊 綾人

「交際中、またはお互いに恋愛的な展開を期待して…とも書いてあるぞ」

如月 結衣

「こんなかわいいかわいい絶世美少女に対してあやと君はなにも思わないの?」

柊 綾人

「それはそうだがだとしても…」

如月 結衣

「あれ、忘れちゃったの?」

柊 綾人

柊 綾人

「なにをだよ」

如月 結衣

「私の仕事はな〜に??」

柊 綾人

柊 綾人

「レンタル…彼女」

如月 結衣

「そう!大正解!」

如月 結衣

「レンタルとはいえ私はあやと君の彼女なんだよ?」

柊 綾人

柊 綾人

「ぐうの音もでない」

如月 結衣

「じゃあデートの定義に当てはまるね!やったね!」

柊 綾人

なんか無理やり押し切られた気がする…

如月 結衣

「それでねそれでね」

如月 結衣

「デートって言ったらやっぱりどこかで待ち合わせしたりするもんじゃん?」

柊 綾人

「んまぁそうだな」

如月 結衣

「だから私たちもそういう感じにしよってことだよ」

柊 綾人

「一つ言っても良いか?」

如月 結衣

「いいよ」

柊 綾人

「お前バカなのか?」

如月 結衣

「どこが?」

柊 綾人

「あのなぁ。そういうのは普通のカップルとかなわけよ。でも俺たちは違う。同棲してるだろ?」

柊 綾人

「同棲してるのにわざわざ別々で行くの意味わかんないだろ」

如月 結衣

「もう相変わらずつまらない男だなぁ」

柊 綾人

「悪かったなつまらない男で」

如月 結衣

「こういうのは雰囲気からなんだよ。だから別々に行こって言ってるわけ」

如月 結衣

「あれ?それとももしかして私がいなくちゃ遊園地までたどり着けないおこちゃまなのかな?」

柊 綾人

「はぁ?そんなわけないだろ!?」

柊 綾人

「じゃあいいよ。結衣が言った通り現地集合でいいよ!」

如月 結衣

「へへへ〜やった〜!」

如月 結衣

「こんな煽りに乗っちゃうの結局おこちゃまだなぁ〜」(小声)

柊 綾人

「なんか言ったか?」

如月 結衣

「いや別に〜。何も言ってないよ」

柊 綾人

などと軽い雑談をして遊園地デート前日を過ごすのだった

柊 綾人

というかさっき絶対なにか言ってただろ…

柊 綾人

あれから次の日。俺は先に遊園地に来ていた

柊 綾人

あらかじめ結衣と決めた場所で俺は結衣のことを待っていた

柊 綾人

そして待つことおよそ10分…

如月 結衣

「お待たせ〜!!」

柊 綾人

俺は声がした方に振り返り…

如月 結衣

「待った〜?」

柊 綾人

「いや、俺の一本後の電車で来たんだからそんなに待ってるわけな…」

柊 綾人

「いっって!!」

柊 綾人

いきなり結衣が俺の足を踏んできた

柊 綾人

「いきなりなんだよ結衣」

如月 結衣

「あやとくん?昨日雰囲気って言ったの忘れたの?」

柊 綾人

「わかりましたごめんなさいごめんなさい目がマジで怖いです」

如月 結衣

「まったくもう…」

如月 結衣

「じゃあ改めて…」

如月 結衣

「あやと君お待たせ!待ったかな?」

柊 綾人

「えっと…」

柊 綾人

俺が口を開こうとしたその瞬間、また結衣は俺の足を踏んできた

柊 綾人

その結衣の目は脅しているような目をしていた

柊 綾人

「いや…全然…待ってないよ…」

如月 結衣

「そっかー!よかった!!」

柊 綾人

結衣ちゃん…恐ろしい子

如月 結衣

「そんじゃあ早速行こうか!あやと君!!」

柊 綾人

そういいながら結衣は手を俺の方に差し出してきて…

柊 綾人

「えっと…これは…」

如月 結衣

「ほら何してるのあやと君、早く行こ!!」

柊 綾人

結衣はそう言いながら俺の手を掴み

如月 結衣

「ほら、最初はあれ乗ろうよ!」

柊 綾人

「お、おいちょっと引っ張るなって」

柊 綾人

結衣は俺の手を掴んでそのまま引っ張って行った

柊 綾人

このテンション…最初は初めて会ったときみたいにレンタル彼女のテンションで来てるのかと思ったが、どうやらそうではなく結衣は心の底から楽しんでテンションが上がっているようだった

柊 綾人

なんだかんだで少しずつ俺に対して心を開いてくれてるんだなぁ

柊 綾人

俺はそう考えるのだった

柊 綾人

「ほい、お待たせ」

如月 結衣

「わぁありがと!!」

柊 綾人

俺はそう言いながら結衣にソフトクリームを手渡した

柊 綾人

味聞くの忘れたけどバニラでよかったか?

如月 結衣

「うん、大丈夫だよ!ありがと!」

柊 綾人

結衣はそう言いながらペロっとソフトクリームを舐めた

柊 綾人

「にしても結構色々乗ったな」

如月 結衣

「そうだね〜。最初に乗ったあのジェットコースター凄かったよね!」

柊 綾人

「たしかにあれ凄かったな!」

柊 綾人

「結衣はジェットコースター苦手だったりしないのか?」

如月 結衣

「ううん、全然大丈夫だったよ〜!私こういう乗り物とかは強いのかも」

如月 結衣

「あやと君はどうだった?」

柊 綾人

「昔から俺はジェットコースターは得意だから余裕だったぞ」

如月 結衣

「おぉさすが!」

如月 結衣

「この後はどれ乗る?」

柊 綾人

「んーそうだな…この遊園地のメインの乗り物は基本全部乗ったしなぁ…」

如月 結衣

「いや、あやと君、まだ一つ残ってるよ!」

柊 綾人

「え、なんかあったっけか?」

如月 結衣

「ほら、あれだよ!」

柊 綾人

そういって結衣が指差した方を見ると…

※背景はイメージです

※場所の移動はしてません。

柊 綾人

「えっと、結衣さん…これって…」

如月 結衣

「そう!お化け屋敷だよ!」

如月 結衣

「ここの遊園地のお化け屋敷ってめっちゃ怖いことで有名なんだよ!」

如月 結衣

「せっかくだしこの後行こうよ!」

柊 綾人

「……」

如月 結衣

「ん?あやと君?」

柊 綾人

「……だ」

如月 結衣

「え?今なんて言ったの?」

柊 綾人

「……」

柊 綾人

「いやだああぁぁぁぁ!」

如月 結衣

「っちょ、びっくりしたぁ。どうしたのいきなり」

柊 綾人

「無理無理無理無理!!」

如月 結衣

「えっと…もしかしてあやと君…」

柊 綾人

そう言いながら結衣は不適な笑みを浮かべ…

如月 結衣

「もしかしてあやと君お化け屋敷苦手なの〜?」

柊 綾人

「うるせぇな!そうだよ!なんか文句あるか!?」

如月 結衣

「おぉ、とんでもない開き直りだ」

如月 結衣

「でもねあやと君」

柊 綾人

「なんだよ…嫌な予感しかしないんだが…」

如月 結衣

「私あれすごい行きたいんだよね〜」

柊 綾人

「絶対言うと思ったわ!いやだよ!一人で行け!」

如月 結衣

「あやと君は女の子をあんなところで一人にするような男なの?」

柊 綾人

「うるさい!クズだろうがなんだろうが好きなだけ罵ってくれ!(ののしってくれ)俺は行かないぞ!」

如月 結衣

「えーでもあやと君私の言うことに逆らえないよね?」

柊 綾人

「はぁ?何言って…」

如月 結衣

「私を一生分レンタルしたのはどこのどなたさんでしょうね〜」

柊 綾人

柊 綾人

「ぐぬぬ」

如月 結衣

「はい!そうと決まれば早速行きましょう!」

柊 綾人

「ちょっと待て!俺はまだ行くなんて言ってないぞ!」

如月 結衣

「でも行かないって選択肢はもうないよ」

柊 綾人

「……」

如月 結衣

「男なんだからちゃんと覚悟決めて行こうね!」

柊 綾人

「い、い、い、」

柊 綾人

「いやだあぁぁぁぁぁぁ」

柊 綾人

その後結局結衣に強制連行されるのだった

柊 綾人

正直に言おう

柊 綾人

全然余裕だった。(めちゃくちゃ怖かった、なんなら驚きすぎて逃げかけたわ)

如月 結衣

「いや〜結構まわったね」

柊 綾人

「だな、もうほとんどまわったよな」

如月 結衣

「ちょっとだけ休憩しよっか」

柊 綾人

「そうだな」

柊 綾人

「そういい俺たちは近くにあったベンチに座った」

如月 結衣

「ねぇねぇ、後でさ、あの観覧車乗ろうよ!」

柊 綾人

「お、いいな。夜とかに乗ったら夜景とか綺麗そうだよな」

如月 結衣

「ね!後で絶対乗ろうね!」

如月 結衣

「あ、ちょっとトイレ行ってきてもいい?」

柊 綾人

「ああ、いいぞ」

如月 結衣

「すぐ戻るからちょっと待っててね」

柊 綾人

「おう、行ってらっしゃい」

柊 綾人

そう言って結衣は席を立ち小走りで去って行った

柊 綾人

柊 綾人

「さてと」

柊 綾人

俺は一度深く息を吐き…

柊 綾人

そしてその言葉を発した

柊 綾人

『ずっとこそこそ隠れて見てるの趣味悪いですよ』

レンタル彼女、一生分レンタルすることになりました。

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