記者
初めまして、ライターの河田と言います
記者
今日はあなたが『なぜ会社に遅刻したのか』についてインタビューをしていきたいと思います
記者
よろしくお願いします
原 鼓太郎
よろしくお願いします
記者
まずは遅刻に至った経緯についてお話し頂けますか?
原 鼓太郎
はい、それは5月1日の朝の出来事でした
原 鼓太郎
会社に向かおうと地下鉄に乗っていたんです
原 鼓太郎
そしていつもの様に席に座り珍しく本でも読もうかと思ったんです
原 鼓太郎
すると若い女性が目の前に座ったんです
原 鼓太郎
今日は朝からラッキーな1日だと思いました
記者
その方が急に体調悪くなって看病してあげたんですか?
原 鼓太郎
いえ違います
原 鼓太郎
話はまだまだこれからです
原 鼓太郎
タイプの女性が目の前に座り俺は逆に凄く悔しい思いをしました
そしたら窓の反射越しにその子をずっと見ていられるのに!!!
原 鼓太郎
自分の決断を悔いました
記者
しかしずっと見ているのは痴漢になるんじゃないですか?
原 鼓太郎
いえ、違います
原 鼓太郎
その子を直接見るのは確実に痴漢です
原 鼓太郎
しかし窓の反射越しであればその子も気付かず、俺もずっと見ていられるwinwinの関係です
原 鼓太郎
俺は窓の景色を見ているに過ぎません
記者
そうですか…
記者
続きをどうぞ
原 鼓太郎
しかしそれだけには留まりません
原 鼓太郎
次の駅で若い女性が2人俺の隣に乗ってきたんです!!!
原 鼓太郎
ひとりまだしも2人とも両隣に乗ってきたんです!!!
原 鼓太郎
おそらく大学生でしょう、2人ともまだあどけなさがありました
原 鼓太郎
こんな事は21年生きてきて初めての出来事です
原 鼓太郎
目の前にタイプの女性!そして両隣にも激カワJD!!!
原 鼓太郎
俺は1万までなら出せます
記者
キャバクラじゃないですよ
原 鼓太郎
さらにその子たちから甘い香水の匂いがするんです
原 鼓太郎
匂いを嗅ぐだけなら無料なので俺は匂いを嗅ぐ事にしました
記者
しかしそんな事をして痴漢にならないか心配ですが…
原 鼓太郎
はい、確かに自分から嗅ぎにいくのは犯罪です
原 鼓太郎
顔を近づけ過ぎると相手に不快感を与えてしまう、つまり痴漢になってしまいます
原 鼓太郎
なので俺は自分のテリトリーから出ずにあくまで『漂ってきたから嗅いだ』ていを装わなければならない
原 鼓太郎
俺は『目の前の本にめちゃくちゃ集中している文学青年』を装う事にしました
原 鼓太郎
まぁ、実際は匂いが気になって全然集中出来ていないのですが
マスクを外してその全てを吸引したいのにそれが出来ない!!!
原 鼓太郎
俺は生まれて初めてマスクを恨みました
原 鼓太郎
しかしここで最大の試練が現れます
原 鼓太郎
次の駅で乗り換えをしなければならないんです
原 鼓太郎
その駅で乗り換えなければ絶対に遅刻してしまう、時間にして残り1分
くそ、御器所で降りなければならないのに降りられない!!!
仕事をとるか、可愛い女の子+甘い香りをとるか!!!
原 鼓太郎
…!!!
原 鼓太郎
俺は…!!!
原 鼓太郎
電車を降りる事が…!!!
原 鼓太郎
出来なかった…!!!
原 鼓太郎
これは俺の力だけではどうしようも出来なかった問題です
原 鼓太郎
お陰様で御器所では降りずにその状態のまま徳重まで行きました
原 鼓太郎
その日からですね、俺が休日でも電車に乗って読書をするようになったのは、人の目がある分集中出来るんですよ
原 鼓太郎
もう、2カ月くらいですか?まさか俺が読書が趣味になるなんて思ってなかったですよ、ハハ!
原 鼓太郎
結局1時間の遅刻、上司から目の前が霧になるほどど叱られました
記者
なるほど、その様な経緯があったんですね
記者
インタビューありがとうございました
記者
お仕事頑張って下さいね
原 鼓太郎
会社クビになったので仕事ないですよ