日本国民
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日本国民
米国視点
言葉すら出なかった。
蝉の声がうっとうしい夏の中にある、それ・・・
目の前の事実に、ただ漠然としているだけだった。
気がついた頃には、もうあいつらは居なくなっていた。
俺は買い物帰り、いつもの道を歩いていた。
すると、遠くから声が聞こえた。
聞き慣れた声だった。
直ぐに誰かわかった。
日本、俺の彼氏だ。
いつもより楽しそうに歩いていた。
声をかけようとして、近付こうとしたとき、
隣に女が見えた。
少し嫉妬したが、日本が浮気なんてするわけない。
一度深呼吸し、地面を見る。
そのとき、靴紐が解けていることに気がついた。
紐をきつく結んだあと、何気なく前を見ると、
その女と日本がキスしているところを見てしまった。
俺は驚愕した。
今まで好きと言っていたのは嘘だったのだろうか。
俺はあんなに尽くしたのに・・・。
いや違う。
あいつはあの女に騙されているんだろう。
だったら目を覚まさせないとな。
催眠を解いてあげないと。
俺は、こんなに愛してるのだから。
愛してる、なんて言葉じゃ表せないほどの激情
それを邪魔する者など、消してしまえば良い。
あの女が日本を騙した悪で、日本は悪くない。
でも、二度と騙されないように、
ちゃんと俺だけの愛で満たしてあげよう。
日本は寂しかったから、こんなことしたんだろう。
もうこんな思いさせない。
俺と日本は愛し合っているんだ。
誰がなんと言おうと、これは純愛なのだから。
俺はナイフと手袋を片手に、外を出た。
ひたすら走って、二人を探した。
ぽつりぽつりと、雨が降ってきた。
運が良いな、神も味方してくれているようだ。
息切れしながら、電柱にもたれる。
日本
女
アメリカ
見つけた。
まだ二人でいたのかよ。
でも、都合がよいな。
俺は怒りと憎しみに身を任せた。
アメリカ
グッと力を入れ、女を突き刺した。
人を刺す感覚が手から広がる。
女
搾り出した声と悲鳴が響き渡り、辺りは血で染まった。
アメリカ
日本
震えている、怯えているのだろうか。
アメリカ
日本
死体を指差し、お前は言った。
アメリカ
アメリカ
今は小雨程度だが、すぐに強くなるだろう。
監視カメラのちょうど死角で、証拠も残りにくい。
安心だろう。
俺はそのまま日本の腕を掴み、家に帰った。
帰る途中で大雨が降り、ずぶ濡れになった。
なんとか帰れた。
びちゃびちゃになってしまったお前は、
俯いて黙っているだけだった。
アメリカ
風邪を引かれたら困る。
日本
二人の滴り落ちる水滴が、床を濡らしていった。
普通なら拒否するが、日本は
嫌がる素振りもなく、いつも通り接してきた。
不思議に感じたが、少し嬉しい気持ちもあった。
アメリカ
分かってるけど、不安になった。
日本
アメリカ
愛を確かめたくなった。
日本
日本
そのとき、初めて日本から抱きしめられた。
日本
アメリカ
小さく、冷たいが、俺には暖かく感じた。
アメリカ
もう誰にも渡さない
日本
日本
日本
日本
やはり俺は間違ってなかったんだな。
日本
少し低い甘い声は俺の耳だけに響いた。
もう離さない。
お前は俺だけのものなのだから、
もう誰にも触れさせない、誰にも見せない。
俺と日本は相思相愛なんだから、いいだろう?
これは紛れも無い、愛なんだ。
米国視点 終
日本視点
もっと私を求めてほしかった。
足りなかった。
アメリカさんからの、壊れて無くなる程の愛を手に入れたかった。
嫉妬してほしくて、浮気した。
女
日本
いつもアメリカさんが通る道で待ち合わせした。
好きでもない女を口説き落として、
悪い気もするが、どうでもよかった。
どうせすぐ他人に戻るんだから。
女
日本
女
好きでもないんだから、適当で当然だ。
日本
アメリカさん意外に笑顔なんて見せたくないが・・・、
女
日本
今日も来ないのかな、もう冷蔵庫空っぽなのに。
そう思い、相槌を打つタイミングで後ろをチラ見すると、
靴紐を結ぶアメリカさんがいた。
絶好のチャンスだ。
私は女を抱き寄せて、キスした。
女
女
日本
女
日本
女に向けてじゃない。
呆然と立ち尽くす、アメリカさんに向かっての言葉だった。
今頃アメリカさんは何を思っているだろう。
私がこんなことして、どう感じたかな、?
嫉妬、憎悪、哀しみ、怒り、失望、愛憎、絶望、喪失、後悔、?
私のこと考えてくれてるかな?
考えているだろうな、
アメリカさんは私のことが好きだから。
女
日本
女
日本
周りには相思相愛のバカップルに見えるだろうが、
私は女を騙しているだけで、女は騙されているだけ。
面倒なだけで無意味な時間が過ぎるのを待つ。
あぁ、長かった。
女に付き合うのは大変だな。
遅くまで買い物に付き合わされた。
もうすぐ雨が降る予報なのに、
何故こんな長いこと・・・
何気ない会話を続けていた。
微かにだが、アメリカさんの足音が聞こえる。
この足音の特徴は、確実にそうだろう。
迎えに来てくれたのかな?
少しだが、雨が降ってきた。
早く帰らせないと、
日本
女
上目遣いで聞いてくる。
泊まるつもりか?
タクシー代出してでも帰らせよう。
アメリカさんがこちらに向かって走ってきている。
やっぱり、私のこと思ってくれているんだ!
その瞬間だった。
アメリカ
という声と女の悲鳴、地面に広がる血の海、
アメリカ
普通なら怖いはずのその光景が、私には嬉しかった。
日本
私のためにこの人を殺してくれたなんて!
そこまで私のことを愛してくれていただなんて!
法の壁を越えてまで尽くしてくれるなんて!!
体が震えた。
悦びと興奮で言葉なんて出なかった。
貴方は振り向いて言った。
アメリカ
流石に放置はまずいな。
後処理をしなければ、警察に見つかれば捕まることは確定だろう。
日本
私は怯えているフリをした。
アメリカ
アメリカ
不安もあるが、あのアメリカさんだ、
何か考えがあるのだろう。
腕を掴まれた私は、身を任せ、家へ向かった。
小雨は次第に大雨へと変わり、血が流れていくのが見えた。
アメリカさんの家だ。
あの悦びの余韻に溺れていると自分の周りに水溜まりがあることに気付いた。
だいぶ濡れたな・・・
アメリカ
日本
シャワーを浴び、汚れを落とす。
日本
貴方は嬉しそうな、不思議そうな、
そんな顔をしていた。
貴方は不安そうに口を開いた。
アメリカ
日本
もうするわけないのに、
アメリカ
日本
日本
初めて自分から貴方を抱きしめた。
日本
私は貴方のもの、だけど、貴方は私のものでもある。
貴方の抱きしめる力が少し強くなった。
アメリカ
日本
私に縋り付く貴方を愛おしく感じた。
日本
日本
日本
嘘と本心で固めた言葉を吐いた。
日本
貴方が嫌と言ったとしても、私は貴方に執着し続ける。
貴方も、私がいないと生きていけないでしょうから。
私は貴方を騙した。
そう言われれば、反論できない。
でも、私は愛してるからこそ、貴方を騙している。
私は貴方に軟禁されようと、その愛を受け止められる。
誰とも会えなくなってもいい、貴方からの愛があればどうなってもいい。
貴方はまだ気付いていないでしょうね。
それでも私は一生騙し続けますよ。
私達二人が幸せならそれでいい。
人にどうこう言われる筋合いなんてない。
これは完全なる、愛なんですよ。
日本視点 終
日本国民
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コメント
7件
アメ日大好物なんよ!!ありがとうございます フォロー失礼します