未来予知

いつからだろう…

未来が見えたのは

私は夢の世界から目が覚めた

気がつくと体中が濡れていた

きっと汗をかいたのだろう

自然と手に力が入っていた

手の力を抜いたとき

夢の世界へ誘われたので

また夢の世界へ行くことにした

ドカァアアアアアアアアン

トラックが勢いよく梨亜へぶつかった

梨亜が私をかばったのだ

何度も声をかけたが反応が薄かった

いつぐらいだろうか？

救急車の音が聞こえてきた

その音を聞き安堵したのか

梨亜は意識を手放した

母の声で目が覚め

これもまた夢であることを知った

でも

リアルな叫び声が頭から離れない

あの夢が現実かもしれない

そう思ったら震えが止まらなかった

震えを押さえるように肩を抱いた

朝食も喉を通さない

夢には現実味が無かったが

震えが止まらなかった

夢ごときで馬鹿馬鹿しい

このあと

夢と同じことが起こるとは思わず

学校に行くためドアを開けた

夢だと信じたかった

～END～