愚民どもへ

この世界は人口増加によって食糧・資源危機となってしまった

それを改善するべく人口を統制し、次いで優秀な人間を選別するために

結婚し子供を産む人間を政府の監理局が決めることになった

これにより世界には、優秀な遺伝子を持った人間を上流階級

上流階級になれる可能性のある中流階級

そして人権がほぼない下流階級に分けられた

私はもちろん、監理局に選ばれた父親と母親の間に生まれた、ナチュラルボーン上流階級だ

そして、上流階級の人間は下流階級の人間を飼うことができる

何のためだって？それは、免罪符を得るためだ

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はわわわわわ…ついに太鳳君に告白してしまったぞ！これで私も犯罪者か

周りには監視カメラがあるし、私が監理局に反逆をしたことは伝わっているだろう

しかし、今の私には下流階級の愚民がいる

こいつに脅されたとか言えばいいんだ

他の上流階級の奴らも、それで人殺しの罪でさえも擦り付けたのを見たことがある

この恋は実りはしない。でもそれでもいいんだ。気持ちさえ伝えられれば

今だけはこの気持ちに正直になろう

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━━━━━━━━━━━━━━━ 好きって言う気持ちは思っていたよりも厄介だったの 簡単に手放せるものではなかった それほど私は彼のことが好きだったのよ… ━━━━━━━━━━━━━━━

なんだ、どうした、その意外そうな顔は？！

当たり前だ、恋なんてもので私の人生を棒に振ってたまるか！

自分の感情に素直でいようとするからお前らは下流の愚民なんだ

私のようにただ監理局に逆らわず、媚びへつらい

たまに与えられた休息で息抜きが出来ればそれでいいんだ

それが正しい人間なんだ。だから…だから…

そんな目で私を見るんじゃねえよ！

お前は下流階級の人間なんだ！底辺なんだ！私が正しいんだ！

なのにどうして、お前の方がそんな見下すような目で私を見てくるんだよ！