しばらくして、うとうとしながらふと胸の奥がざわつくのを感じた
唯乃
(誰か…近くに…?)
童磨
どうしたの?唯乃ちゃん
童磨はすぐに異変を察し、腕の中で小さな動きをした唯乃を覗き込む。
童磨
また怖くなっちゃった?
唯乃
…ちがう、
唯乃
でも…しのぶさんが…
細い声が零れると、童磨の表情がわずかに変わった
扇を手に取り立ち上がりながら唯乃を抱き直す
童磨
ふーん…やっぱり早いね
童磨
さすが柱だ
しのぶは、静かに壁に指を触れた。 そこから伝わる微かな鬼の気配。 胸の奥がざわりと揺れる
しのぶ
…間違いない…童磨…そして唯乃。
低く呟く。 目を閉じ、深く息を吸う。
しのぶ
唯乃…どうか耐えてください。必ず助けます。
童磨は唯乃を抱き締めたまま、にこにこと笑ってしのぶを見つめていた。
童磨
どうしたんだい?方ななんか抜いちゃってさぁ
童磨
そんな怖い顔じゃ唯乃ちゃん怖がっちゃうよ…
しのぶ
怯えているのはあなたにでしょう…
童磨
えぇ? そんなことないよね、唯乃ちゃん?
童磨はわざと唯乃の顎をすくい上げ、しのぶの方へ顔を向けさせる。
童磨
ほら、答えて?君は俺に怯えてるの?
童磨
それとも安心してる?
唯乃
っ…
言葉がつまり声が出せない。
唯乃
(どっちも…しのぶさんに行きたい…でも童磨の腕は安心する…)
童磨
ほらねぇ
童磨は答えない唯乃を見て、勝ち誇るように微笑んだ。
しのぶ
…唯乃。
しのぶ
あなたの居場所はここではありません。
しのぶ
私たちはみんな待っていますよ。
童磨
ねぇ○○ちゃん、見て。蝶々ちゃんは君を“鬼から救う”って言ってるけど……そのためには僕を殺さなきゃいけない。
童磨
僕がいなくなったら、君は誰に甘えるの? 誰が夜に子守歌を歌ってくれるの?
童磨
君はきっと一人ぼっちになるよ。
唯乃
…や……めてよ、、
しのぶ
孤独なんてさせません。皆さんあなたのことをずっと待っていました。私も。柱の皆さんも。
唯乃
(……どっちも、信じたい……でも、選べない……)
童磨の囁きは甘美に、しのぶの声は鋭く真っ直ぐに。 二つの声が唯乃の胸の中で重なり合い、出口を見失わせていた
主
遅くなってすみません🙇♀️
次回♡3000
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