私が気づく頃には…
ナイフは私の手に刺さっていて。手から血がダラダラと出ていた。
場地
おまっ!灰谷兄弟の!
蘭
!!琉生!
竜胆
琉生!!
場地
おいっ!手!
千冬
えっ!大丈夫すか!
佐野
……は?
一虎
えっ。
三ツ谷
おいおい大丈夫か!
どらけん
マイキー!
琉生
……((痛い…けど我慢。
場地
おまっ!平気か!痛いか!
琉生
……
私は無言でナイフを抜き。
反対の手で場地を叩いた。
琉生
……バチン!
場地
!!いって
そういい私は口を開いた。
琉生
圭介の馬鹿!
場地
えっ何で俺の名前。
琉生
なに自分刺そうとしてんの!
場地
ッ!
琉生
命はひとつしかないんだよ!
場地
……分かってるよ。でもな。
琉生
……きさきを追い出すためだろ?
場地
は……
千冬
えっ……
たけみっち
え……なんで知って。
蘭
!!
竜胆
琉生?
琉生
あんたの思考回路なんて簡単に分かる。
場地
……お前は俺の知り合いか?何で俺の考えが分かる。
千冬
!!((あってたんだ!
琉生
いい忘れてた。
琉生
圭介……
久しぶり……
場地
……?
圭介との約束…守りにきたよ。
場地
約束……
琉生
昔一緒にいたでしょ?
琉生
母親と父親に嫌われていた私を助けてくれた。
場地
!!まさかっ
蘭
……((そうだった。
場地
琉生か?
驚いたように圭介は言う。
そうだよ。圭介あんたとのやくそくは
圭介を守る。
この約束を果たしにきたんだよ。
琉生
遅くなってごめんね。
場地
……あの約束。
琉生
うん。あれは……私が小学生のころ。
そういい私は過去をゆっくりと話していった。