ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
~プロローグ~
さとみ
さとみ
大好きな彼がそう切り出したのは、少し早い桜が咲く裏庭だった。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
それだけ言うとさとみくんは僕に背を向けて走って行ってしまった。
ころん
手を伸ばした僕の視界には、見なれた白い天井があった
ころん
そこにはもうあの桜も、そして彼の背中もなかった。
それもそのはずだ。だってあれは三年も前のことなんだから……。
ころん
女々しい自分に辟易しながら、ハンガーに掛けてあった制服を手に取った。
莉犬
ころん
教室に入ると友人が声をかけてくれた。
莉犬
ころん
莉犬
ころん
そう言って笑う僕に彼、莉犬くんは優しく微笑んでくれる。
莉犬
そうだね、と頷いて莉犬くんの後ろの席に腰を下ろした。
あの日から、ずっと思ってきた。 いつの日か、時間が経てば、そのうち……。 でも、何年経ってもあの日は鮮明で…… あの夢を見るたびに、さとみくんと過ごした中3の あの一年を、思い出してしまう……
ころん
あの時から二度と会うことのなかった、かつての彼の姿を…… 無意識のうちに思い描いていた。
ころん
ころん
放課後、莉犬くんに遊びに誘われたものの気分が乗らず、 まっすぐ家に帰ってきた。
着替える気分にもなれず、今は制服姿のままベットの上に転がっている。
ころん
ころん
そう思うのは何度目だろう。そして何年目だろう。 忘れたいのに忘れられない。 ーそれはきっと、自分の中で納得がいかなかった恋だったから…。
ころん
~♪~~♪♪~♪~~♪♪
そう呟いた瞬間スマホが鳴った。 通常の着信音とは違う、たった一人にしかなるはずのないメロディーを。
ころん
ディスプレイに表示されていたのは懐かしくてほろ苦くて、 ずっと……ずっと待ち焦がれていた人の名前だった。
ー 着信:桃田 さとみ ー
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
コメント
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('ω')ゥゥルゥゥルゥゥルゥゥルゥゥィヤァァィヤアァィオォォォwwwwゥゥウゥゥェェェェ(´;ω;`) 泣けてくるー!続き気になりました✨お願いします(>人<;)