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さとみ

何言ってるんだ.....?

ころん

え?

さとみ

飯だったら、さっき食ったじゃないか。

ころん

.....あ、そ、そうだったね!

ころん

こめんね!

明らかに焦っているのが

手に取るように分かる。

そこまで焦らなくても

そう思いながらも

俺はミスくらい誰にでもあると

開き直り

ころんの髪の毛を

優しく撫でる。

さとみ

そんな焦んなよ、大丈夫だから。

ころん

う、うん…。

口を尖らせながら

シュンとしている恋人を

横目に俺は

朝の出来事を思い出す。

そういえば

朝の時も

俺の事忘れてたよな?

あの時は寝ぼけてたって言ってたけど

今のはただ単純に

忘れただけなのか?

でもさっきの出来事を

そんな簡単に忘れるのか?

俺は心のモヤモヤを

そのままにすることにした。

後日

俺は今

渋谷にいる。

これから

愛しの恋人とのデートなのだ。

だが待ち合わせ時間から

30分経っているのにも

関わらず

ころんがやってくる

気配はない。

俺は電話帳から

ころんの名前を探し出し

電話を掛ける。

さとみ

おい、ころん!

ころん

ん、なに?

さとみ

今どこに居るんだよ!?

ころん

どこって、家に決まってるじゃん…。

さとみ

はぁ?

俺はため息のような

声を出した。

さとみ

今日はデートの約束だっただろ!

ころん

…え?

ころんの声からして

寝起きということが伺える。

それが更に俺を苛立たせる。

さとみ

もしかして、なんの準備もしてないのか?

ころん

ご、ごめん、忘れてて…。

本当はもっと

怒りたかったが

ころんがかなり

反省しているのが

電話越しに伝わってきたので

許してやるか

そう思うことにした。

さとみ

.....早く準備して来いよ。

ころん

う、うん!

そう言って電話を切る。

あれから約5分後

ころんがこちらに

走ってきているのが

見えた。

ころん

ごめっ.....ほんとごめんっ!

かなり息が荒れている。

きっと走ってここまで

来てくれたんだろうな。

と思うとなんだか

罪悪感が湧いてきた。

さとみ

もういいよ。

さとみ

ここまで走ってきてくれたんだろ?

さとみ

ありがとう。

ころん

さとみくん…!

ころんは満面の笑みで

笑った。

俺の大好きな笑顔だ。

さとみ

じゃあ行こうか。

ころん

うん!

すると

俺の腕にころんの腕が

絡まってきた。

こういうことする所も

可愛いな

そう思いながら

俺は自分の理性と

必死に戦いながら

デートをやり過ごした。

さとみ

疲れた…

家に帰るなり

本音が漏れてきた。

ころんと居るのは

とても楽しいが

さすがに遊園地の

アトラクション全制覇は

かなりキツかった。

それでもころんの

笑顔が見られたから

結果オーライかな

そんなことを考えると

ふと朝のことが頭に浮かんだ。

最近のころんは

物事を忘れることが多くなってきた。

今日のデートの待ち合わせだってそうだ。

何かあったのか。

そう思っていても

それを本人に聞く勇気など

俺には無い。

さとみ

はぁ.....。

自分に呆れて

ため息が出てくる。

こんなことをしている間にも

俺の心のモヤモヤは

大きくなるばかりだった。

この作品はいかがでしたか?

725

コメント

2

ユーザー

なんか悲しくなってきた(இдஇ`。) りんやぱ神😇

ユーザー

忘れているのが悲しくなりますが、たまに2人が絡んでるのが尊い…っ、めちゃめちゃ好きです…!✨フォロー失礼します(_´꒳`)_💦

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