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この大学は学年末に行われる厳しい試験に合格しないと進級させてもらえず、留年する学生も多かった
特に斉藤教授は厳格で、真面目を美徳とし、融通がきかなさすぎるため、学生の中でも悪い意味で評判だった
斉藤教授は、学生と交流して人気を得る他の教授を軽蔑し、学生の顔や名前などは覚えようとも思わなかった
いよいよ学年末試験のシーズンがやってきた
斉藤教授
斉藤教授
斉藤教授
斉藤教授
答案用紙を提出できないとういことは、すなわち0点ということで、留年できなくなるという意味だった
全ての学生に答案用紙が行き渡った
斉藤教授
試験問題は、2時間をめいっぱい使い切って終わるかどうかという膨大な量だった
佐々木
佐々木
斉藤教授
斉藤教授
斉藤教授
斉藤教授
佐々木
佐々木は必死に問題に取り組んだ
いよいよ、試験が終わる時間が迫ってきた
ギリギリまで答案用紙を見直していた学生たちも、1人、また1人と答案用紙を提出して去って行った
斉藤教授
そう言うと、残っていた学生たちも皆答案用紙を提出して去って行った
試験終了から3、4分経ったときだった
佐々木が試験を解き終わり、自分の答案用紙を提出しようとしたのだ
斉藤教授
斉藤教授
斉藤教授
斉藤教授
佐々木
斉藤教授
斉藤教授
斉藤教授
佐々木
斉藤教授
斉藤教授
斉藤教授
佐々木
佐々木
斉藤教授
斉藤教授
佐々木
斉藤教授
斉藤教授
斉藤教授
斉藤教授
佐々木
そう言うと、佐々木は答案用紙の束の半分ほどを持ち上げ、その中に自分の答案用紙を差し込むと、きれいに角をそろえて去って行った
斉藤教授の前には800人分の答案用紙の山だけが残されていた
もう、彼の答案がどれだかは分からないだろう
それどころか、学生には興味のない斉藤教授の記憶からは、佐々木の顔さえ消えていた