響
子供が欲しいって言ってたね

玲
笑

玲
今更だよ

玲
私、明日死んじゃうんだよ笑笑

響
そう……だったな……

玲
そんなに悲しい顔しないで

玲
ね……!

響
今からしないか?

玲
え?

玲
私初めてだし、明日死ぬからさ

響
最後に、思い出として…

響
君の体に、僕と居た印を刻んでもいいかい?

玲
……

玲
えぇ、いいわよ

玲
今裸にして、朝起きて冷たくても知らないわよ笑

響
構わないさ

響
僕の中では、温かいままだよ君は……

玲
もう♡

玲
……

玲
ほんと、ごめんね

玲
旅立つつもりはなかったの

響
もういい、今は君が死ぬことを考えなくない

そして、僕は彼女を襲った
そして、彼女の中に僕の生殖細胞を放った
響
痛くなかった?

響
大丈夫?

玲
初めは痛かったけど

玲
あなたの温かさが伝わってきてほっとした

響
そうか、

響

響
本当に
死んじゃうんだな

響
明日にはいないんだな

玲
そうよ

玲
ありがとう

玲
楽しかったよ…この3年間

響
うぅ……

玲
泣かないでよ

玲
してる時も、泣いてたじゃない!

玲
普通は、女の子の方が痛かったりして泣くのに笑

響
だって

響
もう、温かい君はいなくなってしまう

響
いや……君がいなくなっちゃうと思うと…辛くて

玲
朝まで、私の温かさはあなたのものよ

玲
おやすみなさい

玲
また、会えますように

響
抱きしめたまま寝てもいい?

玲
笑構わないわよ

温かい君は、
朝になったらいなくなるのだろう
分かってるよ
ありがとう
おやすみなさい
響

玲

玲
……………

響

響
おはよう

響
玲……子供、出来るといいね

玲
………

彼女は、もう特区に冷たくなっていた
僕の温かさで温まることなく
響
(君はなんて美しいのだろう)

響
(君の子供はきっと君みたいに可愛いのだろうね)

響
見れなくて、残念だよ…(泣)

僕の話はここで終わり
僕が玲にはなった精子はきっと
死んでしまった彼女、死んでしまった卵子を虚しく探している
きっと、天国で僕と玲の間の子が玲と一緒に
僕を見守ってくれる……
そうだよね