主
主
主
主
さとみくん 「最期のわがまま」
主
主
主
さとみ
nmmnに理解のある方のみ読んで ください。 ・病気パロ ご本人様とは関係ないです!!
主
さとみside
まだ少し薄暗い、朝の5時。
また、目が覚めてしまった。
さとみ
俺はある病気で入院している
病気のせいで、何も出来なくなった
たまに、手足が動かない時がある。 怖いぐらいに。
だから編集なんて出来やしない。
食事を取るだけで、途方もない時間が かかる。
メンバーに手伝って貰ったり、 親からの支えがあったりして 入院生活を送っている訳だが。
間違っても俺はすとぷりの最年長。
最初こそメンバーと居れて嬉しい気持ちがあったものの、もう限界。
俺のプライドという名の壁が、 どんどん壊されていくようで。
「なんでもできるさとみ」から、 「手伝わないと何も出来ないさとみ」へ垂直落下。
だんだん、惨めな気持ちになっていた
さとみ
分かってる、こんなこと思っちゃいけないって。 みんな、俺のために動いてくれてる。
でもやっぱりこの気持ちは俺にしか 分からないもので、 慰めて欲しくもない。
迷った末、それなりにあった金でこっそり転院することを決めた。
……のが、1週間前の話。
転院することを決めて1週間。
親には一応話して了承してもらったが メンバーには話さない。
何回も両親に釘をさしておいたから 多分バラされることはないだろう。
明後日、転院する。
会えなくなることを考えると、 少し、淋しい気もする。
そんな気持ちをかき消すように、 メンバーが元気よく入ってきた
ガラガラガラガラ
ころん
ななもり。
ななもり。
さとみ
莉犬
さとみ
ジェル
るぅと
るぅと
さとみ
コイツらとゲームすんのも これで最後かぁ…
なんて思いながら、コントローラーを 手に持った。
カチカチッと操作する音が鳴る
このゲームは3回戦まであり、 ゲームすること自体少なくなった俺は 1回戦はぼろ負けした。
それはもうボロ負け。 強かった俺と莉犬が戦った時みたいに
そこまでは良かった。 負けることなんて最初から分かってたから。
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
るぅと
なんかすごい気まづい雰囲気になった
え、俺ゲーム負けただけだよ?
さとみ
ジェル
莉犬
ななもり。
そして、第2回戦が始まった。
…訳だが。
さとみ
弱い、弱すぎる。 明らかに手加減してんな、コイツら
何?俺が弱いから? ゲームでも気遣われんの、俺。
"手加減"とか、"気遣う"とか って言う言葉が嫌いな俺。
なんなん、マジで。 そんなに哀れ?手動かなくなって 「最強」と謳われた俺が居なくなんの
さっきから、「さとみ強すぎーw」 とか、「さっきまで手加減してたでしょー?w」とか言いやがる。
イライラする。そんな気遣い要らねぇ
さとみ
ジェル
さとみ
莉犬
莉犬
ころん
ころん
さとみ
少し強く言ってしまった。
ころんが悲しそうに黙り込む
るぅと
ななもり。
さとみ
ジェル
さとみ
持っていたコントローラーを サイドテーブルの上に乱暴に投げ捨てる
ゴトッ(←コントローラー置く音)
そのコントローラーはころんが 俺の誕生日に買ってくれたものだった
ころん
るぅと
やってしまった、これは流石に やりすぎた。
さとみ
気まづい雰囲気が漂う
さとみ
ころん
さとみ
ころんが何か言う前に遮った
ころん
さとみ
莉犬
さとみ
るぅと
さとみ
イライラした俺は、サイドテーブルを バンっと叩いた。
ビクッとして、硬直する5人。
さとみ
さとみ
全員が無言になる
一緒にいて約6年、こんなに この5人に拒絶を示したことは無い。
ななもり。
ころん
ジェル
ジェル
莉犬
るぅと
さとみ
俺は俯いた。
それが合図のように、ドアの前まで 各々移動するのが目の端で見えた
出ていく時、ころんが悲しそうに こっちを見つめていた。
ころんside
今日もみんなでさとみくんの病室 に向かう。
「悪化してないかな」 「吐いたりしてないかな」
みんな心配しながらも、 毎日お昼頃に集まって病室に行くことが日課になっていた。
みんな最初の1週間こそ元気に明るく 振舞っていたが、だんだん怖くなってきたようで、表情が暗い。
もちろんさとみくんも含めて
できるだけ楽しい話をしてるんだけどやっぱり手足が急に動かない時がある 病気なんて怖いに決まってる。
そんな時、ひとつの案が浮かんだ
ころん
るぅと
ジェル
ころん
ころん
ジェル
莉犬
ななもり。
ころん
ころん
ころん
莉犬
ころん
ころん
ころん
ころん
るぅと
ジェル
ころん
僕自身も馬鹿らしい提案やな、 とは思う
けど、それでさとみくんが ちょっとでも元気になってくれるなら
ななもり。
莉犬
ころん
ころんside
それからさとみくんの病室まで行き、 少し雑談をしてからゲームを始めた
さとみくんは、弱かった。
そんなに?って思うかもしれないけど僕たちが困惑する程度には明らかな 違いがあった。
僕達は焦った。計画が台無し。
流石のなーくんでも、 "さとみくんがゲームをしなくなった" って言うのは想像してなかったようで
この計画は辞めたら良かった、 って後になって思ったけど、そんなこと考えられる余裕と頭の良さは持ち合わせていなかった。
そして、第2回戦。
僕たちの思考回路は全員同じ だったようで。
みんなしょーもないミスを連発。
ミスって言うか、わざとだけど。
途中でイライラしたようにさとみくん が「飽きたからやめよう」って 言い出した。
どうしても元気づけてかっこいいとこ 見せたいって思った僕は必死で説得 しようとした。
ころん
ころん
いつもなら僕のわがままにも 最後まで付き合ってくれるのに。
「うるせぇ」って拒否された。
それがすごく悲しくて。
なんとかジェルくんが 僕に続いて説得しようとしたけど、 さとみくんは黙っていた
そして、さとみくんは乱暴に 水色とピンクのコントローラーを テーブルに投げ捨てた。
僕がさとみくんに初めてプレゼント したもの。
5年ぐらい使っていたものが、 ゴトッって響いてその場に置かれた。
ころん
すぐさまるぅとくんがさとみくんに 向かって怒鳴った。
バツが悪そうに下を向いて、 「ごめん」と謝るさとみくん。
さとみ
そこで気づいた。
さとみくんは誰よりも負けず嫌いで、 気遣いが嫌な人だってことを。
どうしてそんなことを忘れていたのか
この計画は失敗。 だったら、誤解を解くしかない。
そう思った僕は、僕たちがしようとしていたことを話そうとした。
……けど、、
ころん
さとみ
少し低めの声でそう言い放った。
ころん
さとみ
その後もみんながその場を取り繕うと したけど、「帰って」の一点張り。
諦めたなーくんは「帰ろっか」と 荷物をまとめ始めた。
こんなに全身で拒絶された ことは1度もなかった。
それがすごく悲しくて。
帰る時にさとみくんをチラッと見たけど、こっちなんか気にして無い様子 で真っ白いシーツを見つめていた。
ー次の日ー
昨日は中々寝付けなかった。
そのせいで起きるのが遅くなり、 看護師さんに起こされた
看護師さん
さとみ
看護師さん
さとみ
看護師さん
看護師さん
さとみ
看護師さん
さとみ
ーお昼ー
この時間はいつもメンバーが来て 一緒にメシでも食べてるのだが、 昨日のこともあり誰も来なかった
さとみ
100%、俺が悪い。 あんな八つ当たりみたいなことして、 挙句の果てに「帰れ」なんて。
でもなんでか。悪いことは分かってるのに、やっぱり淋しさもあって。
さとみ
今日がこの病院に居られる最終日 なのに。
今日がメンバーに会える最後の日 なのに。
さとみ
さとみ
自分勝手なことは承知してるが、 この日は酷くつまらなかった。
ころんside
ころん
時計を見る。午前11時。
ころん
昨日は僕が100%悪いと思う
さとみくんの性格を知っていながら、 それに反する対応をした。
怒られて当然。
ころん
ころん
さとみくん嫌がるかな…
一応他のメンバーにお見舞い行くか 某アプリで聞いてみた
ころん
すぐに既読が4つ付く
ななもり。
ころん
ころん
るぅと
莉犬
ジェル
ころん
莉犬
莉犬
るぅと
るぅと
ななもり。
ジェル
ジェル
ころん
さとみside
お昼を過ぎた頃、ジェルから L✘NEがきた
<体調どうや?
俺は、「普通」とだけ返して、 スマホを切った。
あんなことを言ってもまだ 俺に構ってくれるあいつらに申し訳無くなって、電源ごと切ってしまった。
それ以外の事は特になく、 その日は何事もなく終わった。
合わせる顔がない為、ほっといてくれたことに感謝を感じたが、それでも 少し淋しさが残った。
そのまま、転院手続きを終え、 両親とタクシーに乗り込んだ。
主
主
主
主
主
主
主
頑張ったから♡欲しいな…なんて…
コメント
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ブク失です!
めっちゃ続き気になる!フォロー失礼します🙇🏻♀️!