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アニキが歩んできた音楽人生が無駄じゃなかったって、私らリスナーが人生かけて証明してやんよ
なんかアニキが彼氏に見えてきたw めっちゃ好きですこの作品!
わぁぁ…もう流石過ぎます… あまねさんが書かれる作品は本当に表現が綺麗ですし、表現の仕方も上手くてその時の感情等が凄く伝わってきます!(語彙力無くてすみません) 兎に角凄いです…めちゃくちゃ最高でした!
あまね
あまね
あてんし…(以下略)
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静かな一人部屋で佇む部屋主
なにか辛いことでもあったのだろうか
そのサファイアの瞳からは 大きな雫が零れていた
今の時刻は1:30 いつもなら寝ていたい時間帯
そんな中起きているのは 理由があった
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if
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幼き頃のトラウマが蘇ったのだ
if(幼児)
昔から大好きだった母親
if(幼児)
厳しいけど、愛してくれた父親
そしてもう1人
if(幼児)
大好きで大切な
たった1人の義姉
if(幼児)
目の前に飛び散った朱と
倒れ、動かない姉
その横には 驚きとショックを隠せない両親がいた
if(幼児)
その頬に触れると
今までの暖かさはなくて
凄く冷たかった
if(幼児)
if(幼児)
何度呼んでも返事はかえってこない
その数日後、父親が病死した
if(幼児)
ここで初めて分かった
「死」とはどんなものか
姉の死を目の当たりにしても尚 実感しなかった死
父親までもが、居なくなると
幼心にも、分かるものだ
if(幼児)
if(幼児)
if(幼児)
そとはまだ冷えるというのに
なにも羽織らずふらりと出ていった母親
それっきり、母は帰ってこなかった
その数週間後
ドンドンドンドンドンッ
と、大きな音がして
if(幼児)
タンスの中に隠れた
部屋に入ってきた足音が鳴り響く
隙間から除くと
if(幼児)
パーカーを深く被った "ナイフ"を握っている男性が立っていた
声を出してはいけない、バレてはいけない
叫びたいところ必死に堪えていると
数分後に警察が来て、取り押さえられた
if(幼児)
そう言って流れた涙に名前はない
虚無の中をどれだけ探しても
手に入るものはなにもない
そんな記憶を
if
今鮮明に思い出した
あの時目の前に広がっていた光景
嫌という程リアルに思い出せる
if
if
if
if
グルグルと回る視界
唐突に襲う吐き気
しずらい呼吸
そんな中でも呟いたのは
"愛しの彼女の名前だった"
if
ぐわんと浮かぶ感覚
あまりの気持ち悪さに思わず目を瞑ると
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悠佑
優しく抱きしめられていた
if
悠佑
悠佑
ぎゅっと押し当てられた胸の鼓動を 聞きながら
テンポよく呼吸する
ドクッ、ドクッ、ドクッ
そんなビートを刻む彼の鼓動は なんだか安心できるのだ
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悠佑
悠佑
if
悠佑
悠佑
if
if
悠佑
そして数分経つと過呼吸も治まり
if
悠佑
まずはと、冷静に辺りを見回した
部屋の扉は大きく開いている
そして目の前の彼はスーツで、
if
悠佑
悠佑
if
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
確かに、彼の長い髪は少し乱れていて
そして本当に少しだけ、鼓動が乱れていた
悠佑
if
その後、何があったか話すと
思い出しちゃったか、とポツリと 呟いていた
彼には昔、この事件のことを話していた
その時に
思い出さひんように、 思い出いっぱいつくろうな!
と、言われていたのだ
そして発した俺の言葉
俺が愛した人は、みんないなくなっちゃう のかな
そんな言葉に彼は
じゃぁ、俺が命かけて それは違うって証明してやるよ
そう笑いかけてくれたのを今でも覚えている
悠佑
if
if
悠佑
しょぼんと項垂れる彼を一撫でし
スーツ着替えておいでと 呼びかけた
そして風呂や歯磨きを終えた彼が 戻ってきた
悠佑
ぎゅっ
布団に入ってきたかと思えば
なんとも可愛らしいことをしてくる悠佑
本当は 誘ってんのかと言いたいが
お互い余裕が無い夜は、流石にしない
悠佑
悠佑
if
悠佑
優しく背中を叩かれ、あっという間に 眠りに落ちる
その時見た夢は、凄く暖かい 優しい夢を見れた
俺は素敵な彼女をもったな
そう思い直した午前3時