この作品はいかがでしたか?
133
この作品はいかがでしたか?
133
ht
ht
ht
「来ました!開けてください!」
ht
ht
「分かりました!もう少し待っててください!」
ht
ダッダッダッダッダッ
救急車の人
ht
救急車の人
ht
助かる…?シャオちゃんは、助かる?
ht
救急車の人
ht
ht
救急車の人
ht
その時。
os
ht
sho
マンちゃん…と、小さい頃のシャオちゃん?
なんで…?
俺は状況が理解できない。
優しく微笑むマンちゃん。と、手を繋ぎつつ、もう片方の手でこちらへ手を振る笑顔のシャオちゃん。
ht
「なんで。」 この言葉を発そうかとも思ったが、辞めた。
辞めた…、ではなく、止められたという方がいいだろう。
救急車の扉が閉まったから。
言えなかった。
そして、多分だが…いや、確実に。
救急車を呼んだのは、あの二人。
ht
os
ドンドンドンドンッ
「ねぇ…っ、開けて!」
も〜…、何? うるさいなぁ…
…、ん?この声…
ひとらん…?
なんで…?何してるの?
ht
os
シャオちゃん…?ひとらんが言ってた…あのシャオちゃん?
ht
ht
泣き出すひとらん。
os
今まで…、ひとらんが俺の居る所に引っ越してきてから。
ひとらんが泣く所なんて見たこと無かった。
初めて見たひとらんの泣いているところ。
今すぐにでも慰めたい。
でも…、身体が…動かない…っ
こういう場面に立つと、なんで人間は動けない…っ、!
目の前で大切な人が悲しんでるのに…っ、
sho
os
sho
誰?…、この子は近所の子供か?
sho
os
誰…っ、この子は…何を言ってるの…?
sho
os
sho
sho
この子の話を聞く度、何を言っているのか更に分からなくなる。
sho
sho
os
sho
シャオロン…、シャオちゃん…
ひとらんの…、幼なじみ。
sho
sho
sho
sho
os
俺は驚いた。
この子は…、本当にシャオロン?って人らしい。
嘘をつく子供にしては…、話が凝りすぎてる。そして何より。
ひとらんに昔見せてもらった写真の子にそっくり。写真からそのまま出てきたみたいだ。
それより…、シャオロンがいう「此処」とは脈がある手首。
そして、「此処を刺して、血が出てくる。」
この言葉が表すのは、「自,殺」
os
sho
os
sho
os
俺は持っていた鞄からスマホを取り出し、「119」と番号を打った。
しばらくして。救急車の人と一緒に、家の中からひとらんが出てきた。
ht
こちらに気づくひとらん。
os
小さいシャオロンの手と自分の手を固く結び、「大丈夫。」そう伝えるように、俺は微笑んだ。
sho
シャオロンも、笑顔で手を振っていた。
ht
何か言葉を発そうとするひとらんが、救急車の扉で見えなくなった。
os
シャオロンと握っていたはずの手の温かみが消え、俺は手の方を見た。
シャオロンが消えていた。
os
「本当は、タヒにたくなかったんだね。」
「ひとらんも、泣かせたくなかったんだね。」
「シャオロン、貴方は写真から飛び出してきたんだね。ひとらんのために。」
os
俺以外誰もいない道には、俺のお礼の言葉が響いた。
コメント
20件
シャオちゃん..不思議だけどよくやったよ‼︎マンちゃんも救急車に電話してくれてまじでありがとうだよね‼︎シャオちゃん無事だといいけどなぁ〜
シャオロン、めっちゃ不思議で 凄い、もう言葉に出来ません、 これ僕、完全に抜かされますね、