杏
はい、アイスティーね

彰人
おう、ありがとな。

杏
そう言えばさ彰人、気になってた事があるんだけど良い?

彰人
なんだ?

杏
彰人ってさ……

杏
冬弥と付き合ってるでしょ

彰人
?!?!?!ゴフッ…ゲホッゲホッ…!

彰人
な…っ、きゅ、急に何言ってんだお前!

杏のいきなりの発言に驚いた彰人は飲んでいたアイスティーが喉の違う所に入りムせた。
杏
ごめんごめん!でもどうしても気になってさ〜

彰人
何でそんな話になるんだよ…

杏
最近の2人さ特に彰人、人前であからさまにくっ付いたりとか変に匂わせてきたりするから気になって

彰人
いや、それは相棒として冬弥に変な奴がつかないようにだな

杏
え?じゃあ付き合ってないの?

彰人
付き合ってるが?

杏
即答じゃん、、

彰人
嘘でも付き合ってないなんて言いたくないからな。

杏
ふ〜ん♪

彰人
なんだよ、ニヤニヤして

杏
別に〜?あ、そうそう私も実はこはねと付き合ってるんだ〜♪

彰人
あぁ、知ってる

杏
え?!嘘?!

彰人
杏はこはねに何時もみたいにくっ付いてるけどよ…

彰人
お前、気づいてなかったか?

彰人
こはねが他の奴とすげぇ仲良さそうに話してる時、分かりやすーーく嫉妬した顔してたぞお前。

杏
そんな顔してた?え、で、でもそれだけで決めつけは……

彰人
その後暫くこはねに抱きついて離さなかったよな、オレと冬弥が空気になるくらい2人の空間になってたし。

杏
うぐっっ、、だ、だって仕方ないじゃん!私はこはねとずっっっとイチャイチャしてたいんだから!

杏
そう言う彰人はどうなの?冬弥が他の人と仲良さそうに話してたら嫉妬するでしょ?

彰人
しねぇよ、話した所で別に冬弥が楽しければいいんじゃねぇの?

彰人
それに冬弥はオレの事が大好きだから結局オレの所に戻るし。

杏
あぁ、つまりリード付きってわけね……

彰人
それはお好きな解釈で…

杏
と言うか何時から付き合ってたの?

彰人
高校入学して直ぐくらい。

杏
え?!じゃあ私とこはねと会う前って事?

彰人
そういう事だな

彰人
杏は何時から?

杏
私達は一ヶ月かな

彰人
じゃあまだ恋人になったばかりって訳か

杏
そういう事〜♪

杏
あ、告白したのは私からでこはねったらもう伝えた時顔が真っ赤で凄く可愛いくてさぁ〜♡いや、何時も可愛いんだけどその時のこはねはまた格別に可愛くて!こんなに可愛い恋人を手放す訳にいかないもんですか!

杏
やっぱり私のこはねが世界で1番可愛いよね〜♡

彰人
は?1番は冬弥だろ?

杏
え?何言ってるの?こはねだけど?

杏
冬弥はどちらかと言うとカッコイイでしょ?可愛いは違くない?

彰人
はぁぁぁ、全然分かってねぇな

彰人
良いか?冬弥はオレに甘える時照れながらおねだりする時頬が赤くなって目うるうるさせてダメか?って言ってオレに擦り寄って来る姿ときたらすげぇ可愛いし、それに1番は抱い……

彰人
いや、なんでもねぇ、まあ兎に角1番可愛いって言ったら冬弥だな。

杏
それ言ったらこはねだって可愛いの!

杏
こはねが杏ちゃんって呼ぶ度に浮かぶあの笑顔!ふわふわしてて撫でたくなる可愛さ!どんな子よりも断然可愛い!1番可愛いのはこはねだから!

彰人
いいや、オレの冬弥が1番可愛い

杏
いやいやいや!私のこはねが1番可愛いから!

彰人
いいや、冬弥が1番だ

杏
ううん!絶対にこはね!

謙
ただいま

謙
杏、それに彰人、声が外まで聞こえてるぞ

話がヒートアップする中、ちょうど買い物を終えた杏の父、白石謙が帰ってきた。
杏
あ、お父さんお帰り〜

杏
って聞いてよ!さっき恋バナしてたんだけど彰人が1番可愛いの冬弥って言うの!

杏
絶対に1番可愛いのはこはねだよね?!

彰人
いやいや、謙さん

彰人
オレの冬弥が世界で1番可愛いですよね?

謙
……まあそこに関しては俺は詳しくないが、2人が恋人を世界一可愛いって思ってるならそれで良いんじゃないか?

謙
何も争う事じゃ無いだろ

謙
それに……

謙
さっきから顔真っ赤にして立っている恋人を忘れてるんじゃないぞ

杏
え?

彰人
は?

こはね
あ……杏ちゃん///

こはね
ごめんね!あの、ぬ、盗み聞きしてた訳じゃないんだけど…///

杏
こはね?!

冬弥
……………彰人、お前もだ

冬弥
外から丸聞こえだぞ///

彰人
冬弥?!

謙が指を指す方向に目をやるとそこには顔を真っ赤にさせた2人が居た、どうやら会話を聞かれてしまったらしい。
杏
いつの間に……

杏
あ、それよりごめんね!騒がしくしちゃって……

こはね
ううん!大丈夫、ただ…

こはね
い、言うなら、東雲君じゃなくて、わ、私にいっぱい言って欲しい…な?///

杏
そ、それってもしかして、ヤキモチ?

こはね
う……うん///

杏
もう〜、なんでそんなに可愛いの?

杏
こはね、大好き♡

こはね
きゃっ///わ、私も大好きだよ///

杏
こはね〜♡♡♡

彰人
オレも、騒がしくして悪い

冬弥
一応ここは公共の場だからな、気をつけるんだぞ。

彰人
お、おう…

冬弥
それと彰人

彰人
なんだ?

冬弥
褒めてくれるのは嬉しいが…

冬弥
我儘なのは分かってはいる…だけど…

冬弥
言うなら、ふ、2人きりの時が…いい…俺だけに言って欲しいんだ…

彰人
〜〜〜っっ!!!

彰人
お前本当にそういう所だぞ……

冬弥
あ、だ、ダメだったか?

彰人
いいに決まってんだろ?クソッ、こんな可愛い恋人の頼み断れるわけねぇだろ?

冬弥
……!

冬弥
ありがとう彰人

彰人
おう

杏
こはね〜♡

こはね
ふふ、杏ちゃん♡

冬弥
彰人……

彰人
冬弥……

謙
………

謙
さて、仕事戻るか

このラブラブな砂糖と蜂蜜を掻き混ぜたような空間にただ謙は見守りながら静かに仕事へ戻って行った。