希望の"光"

実験はたいして辛くなかった。ここまで4にたいと思ったのは、これが初めてだった。

たしか、あれは1年ほど前の時の会話だ。実験に嫌気がさしてきた時、あいつとそんな話をした。

やっぱ4んじゃいたい。あいつに会いたい。また話したい…

おかしい。ここには研究者が20人はいた。あそこにいたやつだけなわけがない。 他に裏がある？それとも建物？いや……隠れてるだけか？ いや、あいつらが隠れるのはおかしい、他の実験体達を利用して戦わせるはず。 どうなってんだよ… いや、おかしいのは俺だ。なんで生きてるんだ？建物からでた時点で首輪が作動して56されるはずだ。 もうそれが起きない時点でおかしいんだ。今日どうなってるんだ…？

あれ…？首が締め付けられてる感覚がない。いつもならあるのに…………

あれ？ない。いつもならついてるはずの首輪が、ない！

おかしい。あまりにも異常が多い。 首輪が外されている。施設にも人が全くいない。 簡単に入れるはずのない施設に外部の人間が入ってきた…… どういうことだ？

考えすぎてしまう。もう考えすぎないで4んでしまおうか。 あいつにも会いたい。早く笑いあいたい。 なぁ？俺はどうすればいいんだよ…

あいつが4んだ時の衝撃で忘れていた会話の内容が蘇った。 そうだ。俺は生きなくては。あいつのと約束を果たすために。 あいつの……仕返しをしなくては。 それまで4んじゃいけないんだ。

……俺たちが受けていた実験はなんの実験だった…？あいつと話した気がする。思い出さないと。

そうだ。戦闘だ。あいつが4んだ時の実験が最後だったと聞いた。俺は投与されなかったけどかなり強くなってるはず。これであいつらのぶちのめす。そのためにはこの人達と仲良くなって協力してもらわなくちゃ。でもこの事は話せない。あいつと俺だけの秘密と約束したから。

これでいい、これでいいんだ、来月なら俺も練習ができる。

絶対に俺があいつの仇をうつ。

これは、しゆんくんが仇をうつまでのお話です‪𓂃 𓈒𓏸